Jの25年間を彩った外国人<選手編> 活躍した「助っ人」をデータで振り返る

【データおよび画像提供:データスタジアム】

 23日にJリーグ26年目のシーズンが幕を開ける。過去25年を振り返ると、数々の外国人選手たちがプレーし、世界トップレベルのプレーをわれわれに見せてくれた。ここではデータスタジアム株式会社協力のもと、25年間で際立った数字を残した「助っ人外国人」を紹介したい。

驚異的なペースでゴールを量産する外国人選手たち

 まずはJ1の年度別ゴールにフォーカスし、90分換算のゴール数でランキングを作成した。エメルソン、サリナス、ワシントン、アラウージョの4選手が1試合1得点を上回る驚異的なペースでゴールを量産した実績を持つ。

 エメルソンが活躍した04年の浦和レッズは、年間順位は2位に終わったものの2ndステージで優勝してチャンピオンシップ(当時)進出を果たし、ワシントンとアラウージョはそれぞれチームをリーグ王者に導いた。サリナスはタイトルには手が届かなかったが、彼の残したJ1・8試合連続得点という記録はいまだに破られていない。2年という短い在籍期間ながら、リーグ戦47試合で34得点を挙げて鮮烈なインパクトを残した。

 トップ10入りを果たした選手で18年シーズンも在籍しているのがレアンドロ(現ヴィッセル神戸)とジェイ(北海道コンサドーレ札幌)の2人。12年のレアンドロと17年のジェイはともにシーズン途中からの加入だったが、驚異的な働きを見せた。今季はどんな活躍を見せてくれるのだろうか。

 10位以内に入らなかったが、90年ワールドカップイタリア大会の得点王・スキラッチ(ジュビロ磐田)が95年に0.897(31ゴール、3110分)を記録して14位、Jリーグ初代得点王のディアス(横浜マリノス/当時)が93年に0.864(28ゴール、2916分)を記録して16位に入った。

 ちなみに、17年シーズン得点王に輝いた小林悠の数値は0.701(23ゴール、2951分)で、今回のランキングでは上位20位以内に入れない。外国人選手たちがいかに突出した数値を残してきたかが分かるデータだろう。

出場数は7クラブを渡り歩いたマルキーニョスが1位

【データおよび画像提供:データスタジアム】

 J1の通算出場数を見ると、鹿島アントラーズを含め計7クラブを渡り歩いたストライカーのマルキーニョスが1位に。マルキーニョスはJ1通算152得点を挙げ、こちらも外国人最多、Jリーグ全体でも5位の記録を残している。3位のビスマルクはヴェルディ川崎(当時)と鹿島で計12回のタイトルを獲得。ゴールを決めた後にひざまずくポーズは、多くの人たちの記憶に残っているのではないか。

 ミキッチはサンフレッチェ広島のみで221試合という数字を積み上げ、現役選手で唯一のラインクイン。今季から湘南ベルマーレに活躍の場を移し、さらなる数字の上積みを狙う。

 また、前述のゴールランキングでも6位に入ったレアンドロは、186試合で13位に位置しており、けがから復帰できれば、トップ10入りが見えてくる。セレッソ大阪の守護神キム・ジンヒョンは、昨シーズンの活躍で183試合(16位)まで数字を伸ばしており、今季全試合に出場すると9位タイに浮上する。

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