Jの25年間を彩った外国人<選手編> 活躍した「助っ人」をデータで振り返る

25年間で外国人選手の数が増え、国籍も多彩に

【データおよび画像提供:データスタジアム】

 次は少し視点を変えて、外国人選手の年度別登録数の推移を見たい。93年に10クラブでスタートしたJリーグは、99年のJ2、14年のJ3創設などを経て57クラブまで増加した(U−23の3チームを含む)。それに伴い、外国人選手数もこの25年間で54人から191人に増えている。

 また、外国人選手たちの国籍に着目すると、93年には2人しかいなかった「アジア」が、17年には68人と大きく数を伸ばしており、国籍も多彩になった。かつてはアジアの中でも韓国やオーストラリアがほとんどだったが、近年はチャナティップ(札幌)らのタイ、昨シーズンまで藤枝MYFCに所属したチャン・ワタナカのカンボジアなど、東南アジア出身の選手も増えている。特に09年のアジア枠導入と、14年の「Jリーグ提携国枠」の導入後、その傾向はより顕著になっている。Jリーグが推し進める「アジア戦略」の効果が表れているといえるのではないか。

18年シーズンも多くの外国人選手がJで活躍

来日2シーズン目のポドルスキはどんな数値を残すのか 【写真:アフロスポーツ】

 18年シーズンも多くの外国人選手の活躍が期待される。来日2シーズン目を迎える神戸のルーカス・ポドルスキ、ブラジルのコリンチャンスで得点王とMVPを獲得した名古屋グランパスのジョーらは、どれだけの数値を残すのだろうか。

 また、J2やJ3にも目を向けると、コスタリカ人GKのカルバハル(徳島ヴォルティス)やマラウイ共和国からやってきたジャブラニ・リンジェ(Y.S.C.C.横浜)らさまざまな国籍の新加入選手たちがJリーグに新たな彩りを加える。新シーズンの楽しみ方のひとつとして、外国人選手にも注目してみてほしい。

(テキスト:豊田真大/スポーツナビ、グラフィックデザイン:相河俊介)

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