森岡亮太が後半戦も好調な滑り出し 2得点を演出しMOMに選出される
森岡は今季10アシスト目を記録
森岡はSTVV戦で2得点を演出。スルーパスで今季10アシスト目を記録した 【写真は共同】
森岡はチームの2ゴールを演出した。まず12分、センターバックから大きくサイドを変えるロングパスが左サイドバックのエアディン・デミルへ。デミルはヘディングで折り返してボールを森岡に預けると、相手の背後に向かってフリーラン。そこに森岡からの丁寧なスルーパスが届いてクロスを入れると、相手DFのオウンゴールを誘った。
「サイドで数的有利を作れました。彼(デミル)の左足は精度があります。ゴール自体はラッキーでしたが、本当に監督が求める形でしたし良かった。サイドチェンジして崩すということは、ずっと新しい監督(スベン・フェルマント)のもとでやっていましたので」(森岡)
その3分後、森岡は今季10アシスト目を記録した。相手のセットプレーをべフェレンが防ぎ、自陣深いところで森岡がボールを拾うと右オープンスペースにスルーパスを送った。森岡のパスを受けた右ウイングのアレクサンダル・ボリェビッチがハーフウェーラインから独走し、最後はGKもかわして無人のゴールに追加点を流し込んだ。
ベルギーメディアで続く森岡の移籍報道
中でも圧巻だったのは後半立ち上がりとなる48分のロングパス。自陣右サイドライン際から敵陣遠くへ視線を送った森岡は、ためらうことなく60メートルはあろうかというロングパスを蹴った。これが相手ペナルティーエリア左側へ走り込んでいたアンポマーの足元にピタリと届いたが、トラップが大きくなってしまってGKに防がれた。
「2日前からお尻がすごく固くなってしまい、走ると引きずってしまった」と万全のコンディションではなかったが、チャンスメーカーとしての役割を十二分に果たした森岡を、スポーツ専門サイト『スポルツァ』はマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選んだ。
「冬の移籍市場の目玉」と目されていた森岡よりひと足早く監督のフィリップ・クレマン、主将のイブラヒム・セクがヘンクへと移籍していった。「それがフットボール」と語る森岡に対し、アンデルレヒト、クラブ・ブルージュ、ヘンクに加え「STVVも関心を示している」という報道が最近、ベルギーメディアを賑わせた。
「僕もニュースで知ることは多いですよ(笑)。『あれ!?』『ホンマに!?』みたいな。どうなるか分かりませんが、まずはいるチームで頑張りたいと思います」
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