笠置山に菊の秋◎ポポカテペトル 「競馬巴投げ!第154回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

久々に栗東トレセンに行きました

 長らくのごぶさたでした。今週は久々に栗東トレセンに行きました。すべての出走馬を撮るという訳にはいかなかったけど、そこそこは撮れたので、まず写真の説明から。(アイウエオ順に)。

[写真1]はアルアインと鞍上に指示を与える池江調教師なのだが、アルアインだけは撮れず、これだけはダービー週のものです。確かにルメールは「鞍上強化」なのだろうが、個人的には皐月賞騎手の松山弘平を乗せてやって欲しいなあ。神戸出身の、ほんといい子なんですよ。

[写真2]はキセキです。夏を境に伸びてきて、神戸新聞杯ではダービーに最も迫った馬だ。人気にもなりそうだ。

[写真3]は宮本厩舎悲願の初GIを狙うクリンチャーだ。ダービーでは大敗したが、元来が前に行って粘るタイプだけに、雨模様の馬場は向くかもしれない。

[写真4]ダンビュライト(右)、スティッフェリオ 【写真:乗峯栄一】

[写真4]はダンビュライト(右)と抽選をくぐり抜けて出走となったスティッフェリオの音無勢です。ダンビュライトはまだ1勝馬だが、皐月3着、ダービー5着の超堅実馬だ。菊花賞には向くかもしれない。

[写真5]トリコロールブルー 【写真:乗峯栄一】

[写真6]ポポカテペトル 【写真:乗峯栄一】

[写真5]トリコロールブルー、[写真6]ポポカトペトルの友道勢です。成績的にはトリコの方だろうが、ぼくはどうにもポポカテが気になる。母のミスパカリは“短距離馬”と言われながら、実際に活躍したのは長距離だ。あるいは長距離適性もあるんじゃないかと思う。

[写真7]マイスタイル 【写真:乗峯栄一】

[写真7]は「平場コースの追い切りでも撮れるんだ」とチャレンジしたマイスタイルです。こんなにちっちゃい写真しか撮れなかった(涙)。ダービー4着の馬だ。一発あってもおかしくない。

ポポカテの「何とかひとつ」の菊花賞

 ダービー馬は天皇賞にまわるようだし、混戦なのは間違いないが、何と言っても、この雨馬場をどうするかだ。長距離の重馬場なんて、ほとんどの馬が未経験だ。いままでの戦績がまるっきり参考にならないことも十分ありえる。

 一つ言えるのは、後方一気はききにくい。ある程度前にいて、それも「何とかひとつ、何とかひとつ、ごめんなさいね」と言いながら、一頭一頭交わしていく、そういう地味で謙虚な馬が勝つ。

 ポポカテペトルは皐月もダービーも出ていない。前走の新潟一千万クラスを勝ってようやく権利を得た。勝ち方も切れるところはないが、バテずに最後まで平均脚を使って他馬の疲れを待った。こういう馬に一発が出る大雨菊花賞ではないか。

 母ミスパスカリは「クロフネのすぐ下の妹」として入厩し、話題を集めたが、結局3勝に終わった。しかし「クロフネの下だけど、父がミスター・グリーリーだから、千二、千四ダートの馬だろう」と言われていたが、勝った3勝は千八、二千の芝だった。マウントロブソンなど、兄弟たちも芝の中・長距離で実績がある。

 ポポカテの「何とかひとつ」の菊花賞にかける。

 単(14)ポポカテペトルに千円。大穴につき、三連単軸(14)、ヒモに(12)ミッキースワロー、(13)キセキ、(11)サトノクロニクル、(16)アルアイン、(3)スティッフェリオ、(5)トリコロールブルーの6頭マルチの90点、総計1万円でいく。

 GI複コロも再挑戦(14)に千円。

乗峯栄一の1万円馬券勝負!2017秋の陣

<今週の1万円勝負(菊花賞)>
単勝(14)ポポカテペトル×1,000円
3連単(14)ポポカテペトル1頭軸マルチ→(12)(13)(11)(16)(3)(5)[90点]×100円=9,000円

<前回の1万円勝負(スプリンターズS)>
単勝(9)メラグラーナ×1,000円⇒ハズレ
3連単(9)メラグラーナ1着軸固定→(10)(11)(16)(3)(7)(8)[60点]×300円=9,000円⇒ハズレ

<前回までの収支>
+88万6,720円−10,000円=+87万6,720円

2017秋のGI複勝コロガシ

スプリンターズS……複勝(9)メラグラーナ×1,000円⇒ハズレ
菊花賞…………………複勝(14)ポポカテペトル×1,000円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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