ラグビー“初代表”に近づく選手は?
トップリーグ、もうひとつの戦い

 ラグビーのトップリーグが8月18日に開幕する。連覇を狙うサントリー、五郎丸歩が復帰したヤマハ発動機、2年ぶりの優勝を狙うパナソニックなどを軸に優勝争いが繰り広げられそうだ。

 また、トップリーグには“もうひとつの戦い”が存在する。2019年に日本で行われるワールドカップ(W杯)日本代表入りをかけた争いだ。ジェイミー・ジョセフ日本代表HC(ヘッドコーチ)は、18年スーパーラグビーのサンウルブズに所属するメンバーがW杯代表の中心になると語っている。トップリーグでアピールに成功して新たに来季のサンウルブズ、19年のW杯代表候補となる選手はいるだろうか?


 ここでは、日本代表キャップ(国際試合出場数)がない選手の中から、飛躍が期待される選手をポジション別に紹介したい。

左PR(背番号1)、HO(背番号2)、右PR(背番号3)

ボールを持って突進するクボタ・杉本博昭。体の強さと器用さを併せ持つ
ボールを持って突進するクボタ・杉本博昭。体の強さと器用さを併せ持つ【写真:アフロスポーツ】

 左PRは、15年W杯組の三上正貴(29歳/東芝)、稲垣啓太(27歳/パナソニック)がさらに成長。サンウルブズで経験を積んだ山本幸輝(26歳/ヤマハ)、日本代表入りを果たした石原慎太郎(27歳/サントリー)らも国際舞台で堂々としたプレーを披露している。


 今後の活躍が期待される一人が吉田康平(27歳/トヨタ自動車)だ。帝京大時代から体の強さを発揮し、キャップこそないものの、エディージャパンに選出された経験もある。世界的名将、ジェイク・ホワイト新監督の下でさらなる成長を見せるか。

 強気なプレーが光る庵奥翔太(24歳/NTTコム)も面白い存在。


 HOは堀江翔太(31歳/パナソニック)、木津武士(29歳/神戸製鋼)、日野剛志(27歳/ヤマハ)、庭井祐輔(25歳/キヤノン)、坂手淳史(24歳/パナソニック)と充実しており、新たにメンバー入りするためには強烈なアピールが必要になりそう。


 フィールドプレーが光る中村駿太(23歳/サントリー)、No.8から転向して4年目の杉本博昭(28歳/クボタ)はどこまで代表組に迫れるか。


 右PRは畠山健介(32歳/サントリー)、山下裕史(31歳/神戸製鋼)が今春の代表活動に参加せず。それでも山路泰生(32歳/キヤノン)、浅原拓真(29歳/東芝)、具智元(23歳/ホンダ)らがスクラムを支えた。


 186cm、120kgの巨体を誇る前田龍佑(28歳/近鉄)、19年までに日本代表資格を得る可能性があるルアーン・スミス(27歳/トヨタ自動車)に注目したい。

LO(背番号4、5)

サンウルブズでは突破役としても存在感を示したサム・ワイクス
サンウルブズでは突破役としても存在感を示したサム・ワイクス【写真:Haruhiko Otsuka/アフロ】

 今春の日本代表がもっとも苦しんだポジション。大野均(39歳/東芝)、真壁伸弥(30歳/サントリー)、宇佐美和彦(25歳/パナソニック)らがケガで欠場し、アイルランドとの第2戦では代表引退していたトンプソン ルーク(36歳/近鉄)の復帰に救われた。また、ヘル・ウヴェ(27歳/ヤマハ)の奮闘も光った。


 今季終了後に日本代表資格を得る見込みのサム・ワイクス(29歳/パナソニック)は、サンウルブズでプレーしているので、日本代表のラグビーにも早く溶け込めそうな点が好材料。マイケル・ストーバーク(25歳/近鉄)は来日2年目でまだ代表資格はないが、204cmの長身でスピードがあり、サンウルブズを含めて補強ポイントに合致している。


 闘争心あふれるプレーが魅力で年々成長している福坪龍一郎(28歳/サニックス)は元自衛官。異色の日本代表となるか。


 195cmの小林航(23歳/サントリー)、193cmの桑野詠真(22歳/ヤマハ)、192cmの金嶺志(22歳/NTTコム)、第3列もできる飯野晃司(22歳/サントリー)らは、所属チームで主力として活躍できれば、日本代表に近づくはずだ。

FL、No.8(背番号6、7、8)

帝京大時代に豪快なランで8連覇に貢献した姫野。トヨタ自動車では1年目から主将を務める
帝京大時代に豪快なランで8連覇に貢献した姫野。トヨタ自動車では1年目から主将を務める【写真:アフロスポーツ】

 日本代表ではリーチ マイケル(28歳/東芝)、ツイ ヘンドリック(29歳/サントリー)、アマナキ・レレィ・マフィ(27歳/NTTコム)と世界的な活躍を見せる3人に加えて、7人制リオ五輪代表の徳永祥尭(25歳/東芝)が台頭。さらに180cmの松橋周平(23歳/リコー)、178cmの布巻峻介(25歳/パナソニック)、177cmの金正奎(25歳/NTTコム)が、サイズに関係なく世界で戦えることを証明した。


 サンウルブズで活躍したエドワード・カーク(25歳/キヤノン)、ヴィリー・ブリッツ(28歳/NTTコム)らは日本代表資格を得るまでトップリーグでもアピールを続けたい。


 今季が来日3年目で、日本代表資格取得に近づいている南アフリカ出身のグラント・ハッティング(26歳/クボタ)は201cmの長身。現在の日本代表、サンウルブズにいないタイプなので、本人が希望すれば興味深い選択肢になりそう。


 入社1年目から主将を任される姫野和樹(23歳/トヨタ)はスケールの大きなプレーが魅力。スピードとパワーを併せ持つ長谷川崚太(24歳/パナソニック)は7人制代表からも注目を集めそうだ。


 攻守にスピードがあり、チームを救うプレーが多い嶋田直人(26歳/キヤノン)は代表に近い存在。

 アタックで存在感を示す鶴岡怜志(27歳/サニックス)や竹内琢恭(24歳/豊田自動織機)、攻守に体を張る山下昂大(27歳/コカ・コーラ)、武者大輔(27歳/リコー)、李智栄(22歳/NTTドコモ)らの密集での仕事ぶりも光る。

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