ラグビー“初代表”に近づく選手は?
トップリーグ、もうひとつの戦い

SH、SO(背番号9、10)

大東大時代からスピード豊かな攻撃が評価されていた小山。パナソニックで田中、内田らとのポジション争いに挑む
大東大時代からスピード豊かな攻撃が評価されていた小山。パナソニックで田中、内田らとのポジション争いに挑む【写真:中西祐介/アフロスポーツ】

 SHは豊富な国際経験と、勝負強さを誇る田中史朗(32歳/パナソニック)をほかの選手が追いかける展開。内田啓介(25歳/パナソニック)、流大(24歳/サントリー)らが今春は経験を積んだ。

 NECを退団した茂野海人(26歳)はトヨタに移籍。新天地でさらなるレベルアップを図る。


 瞬間のスピードに優れ、ゲームコントロールも向上している小山大輝(22歳/パナソニック)、速くて長いパスと正確なキックが武器の岩村昂太(23歳/トヨタ)はチーム内の競争が激しいが、出場時間を得て代表入りにつなげたい。


 SOは田村優(28歳/キヤノン)、小倉順平(25歳/NTTコム)が春の日本代表、サンウルブズを引っ張り、松田力也(23歳/パナソニック)、山沢拓也(22歳/パナソニック)も自身の能力を発揮した。


 SHから転向後、正確なキックパスなどで新境地を切り開いたイーリ ニコラス(28歳/神戸製鋼)、オリジナリティー豊かな攻撃を指揮する田代宙士(29歳/サニックス)、福崎竜也(23歳/サニックス)は、現在の代表メンバーとは違う魅力をアピールしたい。

 来日2年目でまだ日本代表資格はないが、ファイトあふれるプレーでチームを引っ張っているサム・グリーン(23歳/豊田自動織機)の存在は、日本代表司令塔の座を狙う選手にとって大きな刺激になるだろう。

CTB(背番号12、13)

ルーキーイヤーからパナソニックで活躍した森谷。SO、FBとしてもプレーできる
ルーキーイヤーからパナソニックで活躍した森谷。SO、FBとしてもプレーできる【写真:アフロスポーツ】

 立川理道(27歳/クボタ)はケガに苦しんだが、ティモシー・ラファエレ(25歳/コカ・コーラ)、ウィリアム・トゥポウ(27歳/コカ・コーラ)、山中亮平(29歳/神戸製鋼)を中心にして春を乗り切った。


 森谷圭介(23歳/パナソニック)はBKのほとんどのポジションをプレーできる万能性と、冷静な判断が光る。

 172cmと小柄ながら、鋭い動きで体格差を感じさせない濱野大輔(23歳/リコー)、ともに来日2年目で19年までに日本代表の資格取得が可能なジョーダン・ペイン(24歳/NEC)、アマナキ・サヴィエティ(21歳/NEC)のコンビにも注目だ。

WTB(背番号11、14)

2014年の東京セブンズで世界を驚かせるダイビングトライを決めたヘンリー ジェイミー。今季からはトヨタ自動車で15人制に挑戦する
2014年の東京セブンズで世界を驚かせるダイビングトライを決めたヘンリー ジェイミー。今季からはトヨタ自動車で15人制に挑戦する【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 今春の日本代表では山田章仁(32歳/パナソニック)、福岡堅樹(24歳/パナソニック)らが中心となった。


 サンウルブズで奮闘するも、ケガで日本代表初キャップを逃した江見翔太(25歳/サントリー)は、秋の代表入りを目指す。昨季リーグ2位タイの13トライを挙げた山下楽平(25歳/神戸製鋼)も、ケガから復活すれば代表争いに絡んでくるだろう。


 7人制日本代表で活躍し、日本国籍を取得したヘンリー ジェイミー(27歳/トヨタ)はキャリア初のトップリーグに挑む。同じ流れで15人制日本代表になったレメキ ロマノ ラヴァ(28歳/ホンダ)に続くことはできるか?


 183cm、104kgの体格を誇り、タックルも強い石垣航平(24歳/コカ・コーラ)、驚異的なスピードが武器の石井魁(24歳/東芝)も今後が楽しみな存在。

FB(背番号15)

リオ五輪では7人制日本代表として活躍した合谷(クボタ)
リオ五輪では7人制日本代表として活躍した合谷(クボタ)【写真:Enrico Calderoni/アフロスポーツ】

 WTBとしても活躍し、ますます切れ味が鋭くなっている松島幸太朗(24歳/サントリー)、大学生ながら鮮烈な印象を残した野口竜司(22歳/東海大4年)、左足のキックと正確な状況判断が魅力の笹倉康誉(29歳/パナソニック)らがFBのポジションを争う。

 今季は五郎丸歩(31歳/ヤマハ)がフランスから復帰し、さらに代表争いが激しくなりそうだ。


 日本代表資格取得に近づいているアンドレ・テイラー(29歳/サニックス)と、ロビー・ロビンソン(27歳/リコー)はともに今季から新チームでのプレー。テイラーはアウトサイドCTBとしてのプレーも魅力。

 7人制日本代表で活躍した合谷和弘(24歳/クボタ)は170cmと小柄だが、高い身体能力と独特のリズムを生かしてアピールしたい。同じく7人制日本代表の羽野一志(26歳/NTTコム)は切れ味鋭いステップと正確なタックルが持ち味。

ジョセフHCを良い意味で困らせることができるか

 ここまで名前を挙げた選手以外にも、新たに日本代表に選ばれる選手が出てくる可能性は十分にある。多くの選手が高いレベルでプレーすることで、ジョセフ日本代表HCが選ぶのに困るような状態になることが理想だ。

 真夏に開幕し、1月まで行われるトップリーグ。ファンを驚かせ、ワクワクさせるようなプレーが多く生まれることを期待したい。


(文:安実剛士/スポーツナビ)

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