ネガティブ克服 勢い増す大学生スイマー 松元克央、『自信』を胸に挑む世界水泳
■松元克央を知る3つのポイント
・現在大学3年、身長185センチの大柄選手。
・自由形でインターハイ二冠、大学入学後はユニバーシアード代表にも。
・世界水泳代表権がかかった6月の大会で自己ベスト更新。
大事なレースで自己ベスト更新
身長185センチの大型選手、大学3年の松元克央。初の世界水泳へ臨む 【写真:田村翔/アフロスポーツ】
特筆すべきは、リレーメンバーの最終選考会となった6月の和歌山県選手権での200メートル自由形決勝。前半の100メートルを51秒92で折り返すと、ラスト50メートルで猛烈な追い上げを見せて、「調子が悪くて不安がありました」という言葉とは裏腹に、1分46秒75の自己ベストを更新。しかもラスト50メートルは26秒52という、驚異的なラップタイムをマーク。後半の強さを見せつけるようなレース展開に、周囲も驚きを隠せなかった。
「自信を持って臨めるレースが増えてきました」
競泳の和歌山県選手権 男子200メートル自由形決勝 1分46秒75で同着1位の松元克央=和歌山市秋葉山公園県民水泳場 【共同】
「いつもレースになると不安ばっかりで、気持ちも前向きになれなかったんです。だからいくら練習をしても自信が持てなくて。でも最近は結果が残せるようになって、自信を持って臨めるレースが増えてきました」
練習を積むことで“これだけやったんだから大丈夫だ”と自信を持つのではなく、松元の場合は、インターハイ優勝やユニバーシアード大会の代表入りなど、少しずつ結果を積み重ねていくことによって本当の『自信』を作り上げていったのだ。
「チームに貢献するのは当たり前。そのうえで、100メートルは47秒台、200メートルでは1分45秒台が出せるように準備をしたい」
世界水泳ではフリーリレーのほかに、男子200メートル自由形にもエントリーされた。若手大型選手への期待は大きいが、松元は冷静だ。己の力を過信することなく、残してきた結果によってつけてきた『自信』を胸に、初の世界大会に乗り込む。
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