小柄な努力家、女子キャプテン清水咲子 世界水泳で咲かせる満開の花
■清水咲子を知る3つのポイント
・女子代表のキャプテン。はきはきとした受け答えが印象的。
・五輪で日本記録を更新するなど、物おじしない強さを持つ。
・身長156センチと小柄。小気味良い泳ぎも魅力のひとつ。
マジメにコツコツ
競泳日本代表女子キャプテンの清水咲子。積み重ねた努力の花が今、咲き始めた 【写真:田村翔/アフロスポーツ】
リオデジャネイロ五輪にも出場し、本番では400メートル個人メドレーの予選で、当時の日本記録を更新(4分34秒66)して決勝に進出(決勝は8位)。大舞台でも物おじしない強さを見せつけた。今回の日本代表チームでは、女子キャプテンを任命された清水は、地道に、着実に力をつけてきた。
清水が注目されたのは、高校3年でインターハイを制した2010年。その後、個人メドレーの代表選手を多く輩出している日本体育大に進学。1、2年時はなかなか結果を出せなかったが、それでも現在も師事する藤森善広コーチの元で、厳しくきついトレーニングにも弱音を吐かずに耐えてきた。
結果、大学3年の日本選手権ではじめて表彰台に上がり、13年ユニバーシアード大会の代表入りを果たす。さらに翌年の日本選手権では、400メートル個人メドレーで自己記録を4秒近くも上回って優勝を飾った。辛く、苦しい2年間でしっかりと固めた地盤から、ようやく花が咲き始めたのである。
“ワクワク”するような泳ぎ メダルも視野に
ワクワクするような清水の泳ぎ 【写真:アフロスポーツ】
目指すのは、世界大会でのメダル獲得。実力からすれば、決して難しい目標ではない。カギは得意のバタフライと平泳ぎの間にある背泳ぎで、粘り切ることができるかどうかだ。地道に『真面目』に練習に取り組む清水だからこそできる、最初から思い切った泳ぎで最後まで粘るレースを見せてほしい。
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