深大寺そば食ってクリンチャー「競馬巴投げ!第145回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

今週は栗東トレセンに行ってきた

 とりあえず、写真説明から。今週は栗東トレセンに行ってきた。午後からの京都の大学での「小説」非常勤講師をものともせず、また名神改修工事による夜間通行止めにもめげず「ダービー追い切り日にトレセンに行けなくて、何のための取材章なのか」などと自分を鼓舞して行ってきた。

[写真1]は音無3強その一、アドミラブル。皐月賞には出なかったが、前哨戦青葉賞を快勝しての出走である。

[写真2]は音無3強その二、アメリカズカップ。皐月賞では最下位となったが、きさらぎ賞でサトノアーサー、僚馬タンビュライトを押さえて快勝している。この鞍上は松若風馬だ。

[写真3]は音無3強その三、ダンビュライト。きさらぎ賞、弥生賞、皐月賞と重賞のクラスは上がっても常に3位をキープしているという不思議な馬だ。この鞍上は武豊だ。

[写真4]は池江3強その一、アルアイン。ご存知皐月賞馬だが、不思議と人気が上がらない。アドバイスを送る池江調教師と共に。

[写真5]サトノアーサー 【写真:乗峯栄一】

[写真5]は池江3強その二、サトノアーサー。皐月賞には出なかったが、毎日杯では猛烈な追い込みをみせて僚馬アルアインの僅差2着だ。アルアインが皐月賞を勝ったということは、もちろんこの馬の実力の証明にもなっている。

[写真6]ペルシアンナイト 【写真:乗峯栄一】

[写真6]は池江3強その三、ペルシアンナイト。皐月賞でアルアインと接戦の末2着となった馬だ。人気にも現れているように、この「池江三強」はほんとにレベルが高い。アドバイスを送る池江調教師と共に。

[写真7]クリンチャー 【写真:乗峯栄一】

[写真7]は宮本2強その一、クリンチャー。激戦皐月賞で4着に入って権利を取った。とにかく前に行って粘る力は相当なものだ。未勝利戦勝利のときのように逃げないものかと思っている。この鞍上は藤岡佑介だが、中央初GIがダービーというカッコいいことをやってくれないか。

[写真8]キョウヘイ 【写真:乗峯栄一】

[写真8]は宮本2強その二、キョウヘイ。シンザン記念の勝ち馬。マイル馬の様相だが、父リーチザクラウンだ。下でも渋れば一発ある。

[写真9]カデナ 【写真:乗峯栄一】

[写真9]は皐月賞は力を発揮できなかったが、弥生賞を勝って、本来ならエリートロードを進むべきカデナである。皐月賞のようなことはなかろうと思う。

20年ぶりのダービー逃げ切りが出る!

 下馬評は池江三強、音無三強、それに弥生賞のカデナ、関東藤沢レイデオロと、混戦ながらもこの8頭で決まるだろうと言われている。

 しかし初の重賞挑戦が皐月賞で、その激戦皐月賞で見事4着で頑張り抜いたクリンチャーが、どうにも気になる。人気はないが、盲点はこの馬だろう。ダービーでは97年のサニーブライアン以来、もう20年も逃げ切り勝ちが出ていない。

 有力馬があえて逃げの手に出るとは思えない。「三頭チームだから一頭ラビットに」と言ったって、晴れのダービーで馬主が「どうぞ、うちの馬をラビットに使って」と言うとは思えない。混戦ゆえに、ポンと思い切りよく出た馬にチャンスが巡ってくる。出きったら、クリンチャーはしぶとい。後続が牽制するなか、ムチを入れて離す。

 空白域には激震が来る。20年ぶりのダービー逃げ切りが出る。

 単(5)クリンチャー千六百円。三連単頭(5)固定、ヒモに(1)(6)(7)(11)(12)(13)(18)の7点ボックス42点を各二百円で八千四百円。総計1万円。大穴ゆえに、7頭ヒモを許してもらいたい。

乗峯栄一の1万円馬券勝負!2017春の陣

<今週の1万円勝負(日本ダービー)>
単勝(5)クリンチャー×1,600円
3連単(5)クリンチャー1着軸固定→(1)(6)(7)(11)(12)(13)(18)[42点]×200円=8,400円

<前回の1万円勝負(ヴィクトリアマイル)>
単勝(2)スマートレイアー×1,000円⇒ハズレ
3連単(2)スマートレイアー1着軸固定→(11)(14)(7)(8)(5)(3)[30点]×300円=9,000円⇒ハズレ

<前回までの収支>
+31,560円−10,000円=+21,560円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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