知念雄、スクラムの奥深さを学ぶ日々 「1回の練習から成長できるように」

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「スクラムでプレッシャーをかけられれば……」

香港戦でボールを持って突進する知念 【築田純】

「全然、ダメでした」。ラグビー日本代表のPR(プロップ)知念雄はハッキリと言った。5月6日のアジア選手権、香港代表を破ったものの、スコアは29対17(昨年は38対3、59対17で勝利)。ミスが多く、もどかしい展開が続いた中で、知念が反省したのはスクラムについてだった。

「前半は風下だったので『自陣にいる時間が増えるぞ』と試合前から話していました。また、暑さと強風もあってハンドリングエラーも多かったです。スクラムでプレッシャーをかけられれば試合を優位に進めることができるのですが、イーブンで組まれてしまったのでチームに勢いをつけることができませんでした」

 PRとして最前列でスクラムを組む知念。日本代表のFW平均体重は107キロで、香港代表は104キロ。それだけの重さとパワーを誇る選手たちが、まずは仲間と組んでひとかたまりとなり、そこから相手と組み合って力の限り押し合う……。パワー対決の代名詞と言えるスクラムだが、その繊細さと奥深さを知念は感じていた。

“日本代表のスクラム”を習得中

東芝では左PRを務めることが多いが、日本代表では右PRでプレーしている(写真は韓国戦) 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 現在の日本代表は、サンウルブズのコーチでもある長谷川慎氏の指導を軸にスクラムを組んでいる。そのスクラムは知念が所属する東芝の組み方とは違うため、戸惑う場面もあると言う。

「組み方が違うのでまだまだです。合宿でも一週間でライブスクラム(8人対8人で組む練習)は1回だけでしたから、今日のような試合を大事にして慣れないといけません。相馬(朋和)コーチには『悪い時はクセが出ていて、それは今のスタイルに合わない』と言われました。ビデオを見て、話を聞いて修正したいです」

 また、日本代表のスクラムはバランスが重要になるので、意気込みがマイナスに出ることもあった。

「前半にスクラムを押されて反則を取られましたが、あの時はシンビン(10分間の一時退場)で7人しかいなかったので、カバーしようと思って前に出ようとしました。ただ、それによってバランスが崩れて押されてしまったので、反省しています」

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