ミルコ会心!「鎌」の切れ味ファルクスV 「最低の騎乗」福永アーサーまさかの大敗

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秋のスプリント王はレッドファルクス

ミルコ・デムーロ騎乗のレッドファルクスがスプリンターズS勝利、秋のスプリント王となった 【写真:中原義史】

 秋競馬のGIシリーズ開幕を告げる第50回GIスプリンターズステークスが2日、中山競馬場1200メートル芝で争われ、ミルコ・デムーロ騎乗の3番人気レッドファルクス(牡5=美浦・尾関厩舎、父スウェプトオーヴァーボード)が優勝。中団追走から最後の直線は大外を鋭く伸びると、逃げる松山弘平騎乗の2番人気ミッキーアイル(牡5=栗東・音無厩舎)をアタマ差で差し切り、秋の最速王の座に就いた。良馬場の勝ちタイムは1分7秒6。

 レッドファルクスは今回の勝利でJRA通算18戦8勝、重賞は今年7月のGIII・CBC賞に続く2勝目、GIは初勝利。騎乗したM・デムーロ、同馬を管理する尾関知人調教師ともにスプリンターズSは初勝利となった。

 なお、2着ミッキーアイルからクビ差の3着には田辺裕信騎乗の9番人気ソルヴェイグ(牝3=栗東・鮫島厩舎)が入線。単勝1.8倍の断然1番人気に支持されていた福永祐一騎乗のビッグアーサーは直線伸び切れず12着に敗れた。

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大本命ビッグアーサーまさか……

 待ちに待った秋競馬GIシリーズは、まさかの波乱で幕を開けた。「単勝人気」だけを見れば1着が3番人気馬、2着が2番人気馬なのだから、波乱とは言えない。ただ、12着に大敗した1番人気馬が、単勝オッズ2倍を切る大本命にして春のスプリント王ビッグアーサーだ。勝ったレッドファルクスが単勝9.2倍、2着ミッキーアイルが8.2倍と、大きな開きがあったのだから、馬券を買っていたファンにとっては十分に「波乱」と言える結果だっただろう。

福永が騎乗した大本命の1番人気ビッグアーサーはまさかの12着 【写真:中原義史】

「最低の騎乗でした。馬はめちゃくちゃ具合が良かったのに、自分が(馬群を)さばくことができなかった。本当に申し訳ありません」

 レース後、がっくりと肩を落とした福永がそう答えた。悪くても馬券圏内の3着は確保するだろうと思われていた大本命があっけなく消えていくのだから、やはり競馬は怖い。

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