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ミッキーアイル2年半ぶり戴冠も後味悪く
「僕の責任」浜中23日間の騎乗停止に

「今ならむしろ千六の方がいいのでは」

(左から)浜中、馬主の野田みづきさん、音無調教師
(左から)浜中、馬主の野田みづきさん、音無調教師【スポーツナビ】

 一方で、「気持ちのいいレースにならなかったのは全て自分の責任。ミッキーアイルは何1つ悪くありません」と浜中が責任の全てを負ったように、ミッキーアイルの復活GI勝利そのものは見事だった。音無調教師がマイル戦カムバックの背景をこう明かす。


「最後にマイル戦を使ったのが1年半前(昨年の安田記念15着)。その後は千二、千四ばかりを使ってきましたが、リフレッシュしてもう1回千六を使ってみよう、と。千二のGIで2着が続いたから、今ならむしろ千六の方がいいのではと思い、ここに挑戦を決めました」


 テンから激しい1200m、1400m戦と比べればマイルのハナ争いは楽だったのだろう、ミッキーアイルは好スタートから難なくハナへ。「前半の600mが33秒から34秒前後だと最後に止まる。34秒4、5だったら逃げ切れるのではないか」――トレーナーが事前にはじき出した数字どおり、前半600mの通過は34秒4ぴったり。浜中のペースメークは完ぺきだった。


 直線入り口で名手ムーアのネオリアリズムが早くも外からかぶせてきたが、これでひるまないのが成長の証し。「以前だったら、あそこで馬群に吸い込まれていたと思うけど、今日はしぶとかったですね」と音無調教師が振り返れば、浜中も「馬体が合ってからもうひとふん張りしてくれた。本当に勝負根性が素晴らしいです」


 そして問題のシーンとなるわけだが、音無調教師も「迷惑をかけて申し訳ないです」と頭を下げたが、その一方で、ミッキーアイルの外ぴったりにネオリアリズムが張り付いていたことで、浜中が左ステッキを打てずに外(左側)にヨレてしまったと、ジョッキーをかばっている。

千六、千二でGIを勝てる馬に

来春の高松宮記念が目標、千六&千二の二冠王者を目指す
来春の高松宮記念が目標、千六&千二の二冠王者を目指す【スポーツナビ】

 2年6カ月ぶりのGI美酒は後味の苦いものだったが、ミッキーアイルの眼前には再び明るい道が開けた。音無調教師は今後の目標について、力強い言葉を並べた。


「まだ千二のGIを取れていないので、ミッキーアイルをぜひ千六、千二でGIを勝てる馬にしたい。ですので、千二のGIを諦めずに挑戦していきたいと思っています」


 香港への登録はなく、次走に予定していた暮れの阪神カップも今回のマイルCSを勝利したことで回避が濃厚となってきた。次の最大目標は3月のGI高松宮記念になるという。


 浜中も「この失敗を反省して精進していきたい」と汚名返上に燃えている。スプリント&マイルの二冠王者へ、春の中京スプリント決戦では誰もが納得いく痛快な逃げ切りを見たいものだ。


(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)

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