ルメール今度は「完ぺき」騎乗で名誉挽回 メジャーエンブレム究極の−6kgで速攻V

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阪神JFに続きGI2勝目

ルメール騎乗の1番人気メジャーエンブレムがNHKマイルカップを逃げ切りV! G12勝目を飾った 【スポーツナビ】

 JRA3歳マイル王決定戦、第21回GI・NHKマイルカップが8日、東京競馬場1600メートル芝で行われ、クリストフ・ルメール騎乗の1番人気メジャーエンブレム(牝3=美浦・田村厩舎、父ダイワメジャー)が優勝。好スタートからハナに立つと、そのまま後続を完封し、GI2勝目を手にした。良馬場の勝ちタイムは1分32秒8。

 メジャーエンブレムは今回の勝利でJRA通算7戦5勝、重賞は2015年GI阪神ジュベナイルフィリーズ、16年GIIIクリーンカップに続く3勝目。騎乗したルメール、同馬を管理する田村康仁調教師ともにNHKマイルC初勝利となった。

 なお、3/4馬身差の2着に池添謙一騎乗の2番人気ロードクエスト(牡3=美浦・小島茂厩舎)、さらにクビ差の3着に福永祐一騎乗の12番人気レインボーライン(牡3=栗東・浅見厩舎)が入った。

「スタートから完ぺきでした」

ルメールも「完ぺき」と振り返ったレース、今度は自慢のスピードを存分に発揮してみせた 【スポーツナビ】

 どうしても落とせなかった一戦。今度は1番人気の期待に応えることができ、ルメール、田村調教師ともに安堵の笑顔があふれていた。

「桜花賞では迷惑をかけてしまって、ゴメンナサイ」

 ウィナーズサークルのお立ち台で、まず喜びの言葉よりもファンに向けて頭を下げたルメール。それほどまでに桜花賞の“失敗”とも言える騎乗は、その身に堪えていたことがうかがえるというもの。それでも「ここに向けてのプレッシャーはなかった」と言い切るあたり、さすがワールドクラスのジョッキーだ。こんな場面はもう幾度となく経験しており、そのたびに満点の答えで返してきたのだろう。このNHKマイルCも「100点です」とトレーナーも満足する騎乗で、自身と愛馬メジャーエンブレムの名誉を挽回してみせた。

「今日はとにかく前に行こう、そんな話をルメールとしたんです」と、レース前のやり取りを明かした田村調教師。ルメールも気持ちは同じで、「多少出負けしてもハナに行く」と、気持ちを固めていたという。

 今振り返っても桜花賞の敗因は、スタートで前に行けずに中途半端な位置取りとなったことが第一だろう。だから、もうその轍は踏まない。ポンと好発を切ると、2枠4番という絶好枠も利してルメールは敢然とハナを主張した。

「いいスタートが切れました。彼女自身すごくリラックスしていたし、自分のペースで行くことができました。速いペースを維持して行こうと思っていたんですが、こういう競馬になると彼女はとても強いです」

 前半3ハロンの通過が34秒3、半マイル46秒0、1000メートルが57秒7。この間、最初の200メートルを除けば一度として12秒台のラップはない。一方、桜花賞の通過タイムはこうだった。前半3ハロン34秒8、半マイル47秒1、1000メートル59秒1。コースもメンバーも違うから単純に比較はできないが、桜花賞のラップは中間で緩み、上がりの瞬発力勝負になっていた。やはりこの競馬はメジャーエンブレムの形ではない。ルメールが語っていたように、抜群のトップスピードをゴールまで維持できることこそが、メジャーエンブレムの最大の強みだ。この長所を最大限に生かす競馬を今度はきっちりと遂行できたことが、NHKマイルCのラップタイムから見て取れる。

「桜花賞は思っていたレースができなくてとても残念だったけど、今日はたくさん自信がありましたし、スタートから完ぺきでした。いいレースでした。えーっと……、I feel good!(笑)」

 自画自賛できるレースにルメールも興奮していたのだろう。今の喜びを表現する日本語がなかなか見つからず、最後は照れくさそうに英語で気持ちを伝えていた。

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