東京では、伝統のマイル重賞、東京新聞杯。京都では、注目の５億円対決再び、きさらぎ賞。人気勢で堅く収まるのか、それとも波乱の目があるのか。優馬ＴＭ陣が両重賞を斬る！

デスク「♪僕の〜日記〜プラチナ、愛の〜手紙〜プラチナ、誰にも〜言〜えない言葉〜秘密に書いて・み・た（以下略）」

木谷「まさか２週連続の唄スタートでくるとは思いませんでしたが、今回は僕を含めてほとんどの人が知らない唄で攻めてくるとは…。では、デスクのリクエスト通り、ダノンプラチナ◎の武井さん、お願いします」

武井「はい、マイルは５戦４勝、前走の香港マイルが初めての敗戦となったわけですが、出負けして、向正面でロスがあって、さらには直線でも前が壁となる不利が重なってのコンマ４秒差でしたからね。ラスト２ハロンはメンバー最速であり、力負けではないでしょう。２走前の富士ステークスは京成杯オータムハンデの予定を延ばしての出走で、前走もマイルチャンピオンシップを回避しての出走と、けっして順調とは言えない臨戦過程でこれだけの走りを見せているのは、実力があればこそです。予定通りの今回は、素直に信頼できますね」

大江原「今回はメンバー的にも脅かす存在が見当たらないよ。３戦３勝と負けなしの東京なら、完調手前であっても取りこぼさないだろうな」

小野智「前走は、先入れのゲートで待たされてタイミングが合わなかったようですし、武井君も言っていたように不利の連続でしたからね。蛯名騎手が“まともならモーリスと接戦できた”と言うのも納得できますよ。最終追いでは“まだ太いかな”と感じたそうですが、そこを割り引いてもお釣りが来る能力に、私も期待します」

守屋「前走ではモーリスに騎乗したムーア騎手が騎乗停止の処分を受けましたが、その向正面の進路取りで一番大きな被害を受けたのがダノンプラチナだったんですよ。レースを終えて上がってきた蛯名騎手も、さすがに憤慨していたそうです。今回は陣営も少し体が立派であることを認めていますが、京成杯オータムハンデは“まだ体が増えていない”との判断で見送ったものですから、馬体増もプラスに働くかもしれません。ただ、いい時は“大丈夫”とか“コレはいいよ”と、歯切れのいいコメントをする国枝師が、いつになく“う〜ん…”と口ごもっていたのが気になるんですよねぇ」

久光「能力を考えても格好は付けてくれると思いますけど、確かに体は見た目に立派ですよね」

佐藤直「勝った富士ステークスの時と同じような仕上げのパターンだけど、今回は冬場だから案外動けない、ということもありうるよな」

デスク「そう言う直ちゃんに、久光、守屋と、みんな◎はダッシングブレイズか」

久光「マイルでは８戦５勝、２着２回で、唯一馬券から外れた一戦が重賞でタイム差なしの４着ですから、ダノンに見劣らぬ抜群の適性です。１頭だけ大外から弾けた前走内容も秀逸でしたし、余裕を持たせた仕上げのダノンよりも、こちらに食指が動きますね」

守屋「騎乗時は５戦４勝という浜中騎手との好相性も見逃せませんし、３歳春当時と比べても、決め手に磨きがかかってますからね。逃げ馬不在でヨーイドンの競馬になりそうですから、おそらくは馬群もひと固まりに。信ずべきは決め手だと思います」

佐藤直「春から馬体を増やしているという点でも、まさに充実一途だよ。このまま無傷でＧIへ行ける器だろうな」

デスク「あとは、血統＆データの伊利にコジまでも◎か。重いなぁ」

小島「僕を見て“重い”って、別の意味ですか？　とにかく、ダッシングブレイズは、前走で完全に一皮むけましたね。ダノンの実績は抜けていますけど、同じ明け４歳馬でも伸びしろは、こちらの方が見込めますし、負かすならこの馬しかないですよ」

伊利「東京コースとはいえ、厳寒期に行われるだけに、持続力に富んだノーザンダンサー系の活躍が目立つレースです。ダッシングブレイズの父キトゥンズジョイは、中でもよりその血を濃く伝えるサドラーズウェルズ系ですからね。吉村厩舎×グリーンフィールズのコンビは先週の根岸ステークスでタールタンが２着に好走していますし、今週もまたキッチリと仕事をしてくれるはずです」

那谷「浜中騎手は１０００万を勝つ前の段階で“来年は安田記念を狙える”と豪語していたくらいだし、２走前に東京で準オープンを勝った時も“改めてＧI級の能力を確信した”と。今回はメンバー的にも真価を問われる一戦になるけど、“ここを勝ってモーリスに挑戦状を叩きつけたい！”と、陣営の鼻息は相当荒かったな」