ルメール・サトノvs.武豊ロイカバード 5億円対決・第2戦をプロがジャッジ!

競馬専門紙「優馬」

一角崩しはこの馬で

須藤「新馬戦は逃げて圧勝のロワアブソリューですが、ここも単騎で行けて、後ろで人気2頭が牽制し合う形になれば、逃げ切り、と言わないまでも、一角崩しならあっていいと思います」

加茂「まだ粗削りで、物見をしたり、右にモタれたりしながらやったことを思えば、強い内容やったと思います。2戦目が自己条件やなくて重賞ちゅうところも、陣営の期待の高さを示すモンとちゃいますか」

那谷「初戦で2着のミッキーロケットが、その後に未勝利を勝って500万特別で2着だから、素質の高さに疑いようはないんだけど、須貝尚師の判断は“まだ成長途上”なんだ。過去10年で、キャリア1戦の馬は、1番人気に支持された2頭を含め6頭全てが4着以下、というデータも気になるよな。俺はサトノの頭で堅いと見ているから、2着なら、という感じかな」

加茂「これまた粗削りな面が残るレプランシュやけど、相当な決め手を持ってると思いますわ。こっちは追い比べになれば、一角崩しの目も十分あるんやないかと…」

広田「ここを使うにあたって、陣営は“前走の勝ち方が良かったので、力試しの意味合いを込めて、評判馬相手にどれだけやれるのか”と、現時点での力量差を測りたい様子でしたね。高野師も“まだ本格化は先。これからの馬だよ”とのことですし、長い目で見たいところでしょう」

持木「僕は、素質を高く買っているノガロを狙ってみたいですね。前走は、折り合いを気にするあまり、位置取りが悪くなってしまった印象を受けましたし、直線でも不利があって参考外と見ています。初戦、2戦目にしても、力を出し切っての負けではないですし、スムーズな競馬ができれば、この相手でも、と思ってます」

瀬古「音無師も“負けた3戦はいずれも前が詰まった”と言ってましたし、少頭数なら巧く捌けるのではないか、という期待はあるようですね」

吉田「那谷さんが言うてはるように、キャリア1戦馬が厳しいのはわかってますが、それでも魅力的なのがウルトラバロックですわ。これまた初戦は道中で外へ膨れたりと、若さを出しながらの走り。馬場が悪かった上に、とんでもないスローで時計こそ平凡やけど、上がり3ハロンは11秒台のラップでまとめてしっかりと脚は使うとります。素質でヒケは取らんやろ、思うてますが」

デスク「ということで、今回は俺が先に推奨馬を出しとこうか。きさらぎ賞は、サトノダイヤモンドでしょうがないし、対決にならんと思うが、東京新聞杯は、だ〜れも◎がいないグランシルクだな」

木谷「確かにきさらぎ賞はダイヤで堅そうですね。何馬身離して勝つのか、今から楽しみです! 東京新聞杯もプラチナ人気ですが、今が買い時なのは“ゴールド”ですよね、デスク! そういう点でステイゴールド産駒に目を付けたデスクはお見事ですが、僕はマイネルアウラートの方を。“アウラート”はイタリア語で“黄金色”の意味なんですって。大知Jならうま〜く先行して3着には残してくれそうな気がしますよ」


――5億円だのプラチナだのダイヤだのゴールドだの、威勢のいい言葉が飛び交う中での負け犬対決。いったい、いくらの価値があるのか。

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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