霜田委員長「アイデンティティーを確立」 サッカー日本代表年間スケジュール発表

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日本代表各カテゴリーの2016年のスケジュール・強化方針が発表された 【スポーツナビ】

 日本サッカー協会は24日、都内で会見を開き、日本代表各カテゴリーの2016年スケジュールを発表した。

 男子代表は3月にワールドカップ(W杯)アジア2次予選の残り2試合を行う。6月には、キリンカップサッカー2016が4カ国によるノックアウト方式に形を変えて復活することが発表された(6月3日準決勝、7日決勝・3位決定戦。出場国は未定)。

 霜田正浩技術委員長は、15年の日本代表の強化指針を振り返りつつ、「すべてのカテゴリーで、日本サッカーのアイデンティティーを確立していくことを一番の強化方針にしていきたい」と16年の方針を説明した。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、ハリルホジッチ監督は「3月の(W杯2次)予選が終われば、われわれは第二段階の準備に入る」と語り、16年からは次のステップに入ることを示唆。キリンカップでは強豪との対戦を希望しており、「(日本の)FIFAランキングを上げていきたい」と意気込みを語った。

キリンカップサッカーが復活

登壇者:
ヴァイッド・ハリルホジッチ(日本代表監督)
手倉森誠(U−22日本代表監督) ※VTR出演
霜田正浩(日本サッカー協会 技術委員長)

霜田 2016年の話をする前に、まず15年をちゃんと検証したいと思っています。今年4月に技術委員会の方から、日本代表の強化指針というものを発表しました(「原点回帰」「Japan's Way」「世界基準へ」)。ここ何年間かの日本代表の戦い方を分析して検証して、ある程度、どの国とやっても日本の良さを出せるようになってきました。ただ、いつも同じやられ方でやられてしまう。本当に日本の育成はこのままでいいのか、指導者の意識はこのままでいいのか。技術委員会でいろいろな検討をした結果、日本の代表チームがすべてのカテゴリーにおいて、共通した見識をもって意思を統一して戦おうということで、すべてのカテゴリーに準ずる強化指針を出しました。

<2015年日本代表の強化指針>
■原点回帰 〜サッカーの本質に立ち返る〜
・ゴールに向かう意識
・ボールの奪い合いの攻防で勝つ
・ペナルティーエリア内の質の向上

■Japan's Way
・スピード&テクニックで勝負する
・コレクティブに闘う
・運動量/走力で圧倒する

■世界基準へ
・フィジカルのさらなる向上
・戦術的柔軟性
・勝者のメンタリティー獲得

 詳細はこの場では割愛させていただきますが、ゴールに向かうとか、ボールを奪うとか、フットボールの本質をもっと忠実に、そこを追求していこうと話しています。日本人のストロングポイントであるスピードやテクニック、それからコレクティブな戦い方を全面的に押し出して、日本代表が日本人にしかできないサッカーをやっていこうという話を各カテゴリーでしています。それから、日本人がずっと言われていたウィークポイント、フィジカルが弱いとか戦ったら負けてしまうとか、そういうところも手をつけて、フィジカルも強化していく。強くたくましい日本代表を作っていくということを、下のカテゴリーから取り組まなければいけないと話をしています。

 フィジカルコンタクトに強さを求めていきます。攻守の切り替えであったり、パスワークであったり、日本人の特徴であるコンビネーションで崩す、こういうところにはなるべく速さを求めます。そして、止めて蹴るという100年経っても変わらない基本の技術、これを日本人はもっと正確に、強く、速く、正確にプレーすることで、すべてのカテゴリーで、日本サッカーのアイデンティティーを確立していくことを一番の強化方針にしていきたいと思っております。

 15年、日本代表は1月アジアカップから始まりました。オーストラリアで悔しい負け方をして、3月にハリルホジッチ監督に来ていただきました。そこから、新たな再スタートを切り、活動を1年間やってきました。今日本が世界の中でどの位置にいるか、現在地をちゃんと確認して、そのポジションを真摯に受け止めて、そこから強化していく。選手の意識、指導者の意識、そういう意識を変えていかなければいけない。ここから上に上がっていくためには意識を変えなければいけない。そして、ずっと同じメンバーでは戦えない、日本代表に入ってくるべく選手の層を厚くする。そこにも取り組みました。「W杯の準備は1カ月や3カ月でできるものではない。W杯の準備は4年かけてやるものだ」。いつもハリルホジッチ監督は言っています。もうすでにW杯の準備は始めているという意識を、選手、スタッフ、国中で持って戦いたいと思っています。

 今年は予選が始まりましたので、結果にもこだわりました。結果の獲得と、いずれ日本代表を背負っていく選手たちの競争、ここを両立させていくことが、今年の一番の大きなテーマでした。どちらかというとチームを成熟させるよりも選手の競争を促していく、ここから日本代表を背負っていく選手たちを作っていくと、そういう15年でした。

 3月、(W杯2次予選が)もう2試合残っています。ここでしっかり勝って、最終予選に駒を進めることが、絶対に必要だと思っています。最終予選に入りましたら、ここからだんだんチームとして固めていく、戦術を統一していく。日本代表のチームの骨格を、勝ちながら、最終予選を勝ち点にこだわりながら進めていく作業になってくると思います。それと同時に、監督がいつも言っていますが、すべての選手に代表への門は開かれている。最後まで選手間の競争を促しながら、強い、たくましい日本代表を作っていきたいと思っています。

 16年のスケジュールですが、キリンカップサッカーが復活します。最終予選の前に世界の強豪と戦える機会を作っていただいたことに感謝しながら、ここでしっかり日本代表として結果を残したい。ホームで開催しますので、タイトルを目指した戦いでしっかり結果を出したいと思っています。

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