プロローグ

 プロ野球の監督というのは、選ばれた者しかできない。運やタイミングも影響してくるのだから、17年監督を務めた星野仙一さんはまさに球界のなかでは成功者だ。
 それと同時に、今後はもう星野さんのような強烈なキャラクターを持った人は二度と出てこないだろう。もちろん長嶋茂雄さんや王貞治さん、野村克也さんも同じで、日本のプロ野球の発展に貢献した人物であることは間違いないが、時代が進んでいくごとに、采配について多くのファンがとやかく語れる人物が監督になる時代は潰えてしまうかもしれない。
 そう思うと、同世代をともに過ごした僕としては、とても寂しいことである。
 17年間で4度のリーグ優勝、1度の日本一というのは、決して突出した成績ではない。それでも僕は、「星野仙一というのはこういう男だった」ということを、僕が生きている間は語り手となって、1人でも多くの人たちに伝えていきたい。(文:江本孟紀)

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江本孟紀著「僕しか知らない星野仙一」

写真提供:株式会社カンゼン

えもやんこと江本孟紀は闘将・星野仙一と大学時代から50年以上にわたり交流してきた。「星野さん、全部話してすんません!」王さん、長嶋さん、野村さんと同じように、星野さんのようなタイプは野球界にもう永遠に出てこない。闘将の知られざる素顔を”えもやん節”で明かす。

スポーツナビ未掲載を含む全5章を収録。

出版社:株式会社カンゼン

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