大谷翔平、今季第1号の余韻が残る試合後の東京ドーム 「次回はあるのか?」ドジャース選手たちは早くも期待
佐々木朗希メジャーデビュー戦の評価は?
それが吉と出る。佐々木は2連続三振でピンチをしのいだ。
押し出しの後、1死満塁でマウンドを譲るのと、投げ切るのとでは大きな違い。ロバーツ監督は、「彼が投げたがっていた」という気持ちを信じ、託した。
もっとも、あそこでさらに四球を出すか、打たれれば、試合展開どころか、佐々木自身が大きなダメージを負う。どちらに転ぶかわからない賭けではあったが、ロバーツ監督の我慢が、佐々木を救った。
一方の佐々木自身は、「球速に関してはアップのときからいいフォームで投げられて手応えを感じていましたし、いい感覚で投げられた」と納得の表情だった。
「制球は少し微妙なずれがあったので次に向けて修正しないといけないと思いますけど、そこがしっかり戻ってきたこと、そっちはよかった」
昨年は落ちた平均球速。100マイルが戻ってきたことは、彼の自信になった。
大谷はこう評価している。
「朗希も難しい中でよく踏ん張っていたんじゃないかなと思う。勝ちのチャンスを最後まで残してくれるような粘り強いピッチングだった」
「本当にいい思い出になりましたし、またいつか、こういうふうな形で試合ができたらうれしい」
来年は、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)がある。大谷が出るなら、前回以上の盛り上がりとなりそう。
また、現在の労使協定が来年で切れるので、2027年以降に再び、来日するチャンスが巡ってくる。通常、5年間の契約期間で、海外開催など特別イベントに参加できるのは2回まで。ドジャースは韓国、日本でそのカードを使い切ったが、来季終了後にリセットされる。大谷とドジャースの契約は後9年残っているので、数年のうちに来たとしても、驚きではない。
そのとき、ドジャースの選手らは喜んで参加――いやむしろ、そんな話が出れば、積極的に話を進めるよう、リーグに働きかけるはずである。