現代のテイストを味つけした中条カムイの本格志向の鍛造キャビティ『KP-109』
まずは動画で
「多様なライに対応できる、多面的なソールデザインです」球がつかまりすぎずストレート系の弾道に
クラブを構えると、シャフト軸からスコアラインの間にあるヒール側のスペースが広く見えます。実際にスコアラインの長さを従来品に比べヒール側を0.5mm短くし、本数も増やして引き締まったフェースにデザインされているそうです。昔とは違って、今どきのアイアンにこういうカタチが多いのではないでしょうか。「いい顔」ですね。
このようにヒール側のスペースが広いことで、フェースの真ん中寄りで打つイメージがあるし、ヘッドがやや面長に見えたりライ角がフラットに見えたりして、球が左に行きそうにないし、左に引っかかるイメージはない。実際に打ってみても左へのひっかけは無かったですね。
この『KP-109』のもう一つの特徴として、ハーフキャビティならではの程よい深重心であること。重心が深めなことで、芯を外してもヘッドが当たり負けしません。打点がバラついてもエネルギーのロスが少なくて、飛距離が落ちづらかったり方向がブレにくいです。フェースのターンが抑えられて、ネジれないストレート系の弾道でピンを刺していける。フェースが向いた方向へ素直に球が飛んでくれるところにも好感が持てますね。
7Iで31度というロフト設定で、それなりに球の高さが出てスピンが入った"アイアンらしい弾道"でターゲットを狙える。弾き系フェースや超ストロングロフトのモデルとは違い、シンプルに自分が振ったぶんだけ飛ぶ、距離感が作りやすいアイアンです。ヘッドの素材はワンピースの軟鉄であり、3回の鍛造に特殊熱処理をかけたこともあって、打感がやわらかくて厚いし、ボールがフェースにのってくれる手ごたえがたまりません。
この手ごたえは、構造的には各番手、打点位置を重心を加味しながら複層的に厚肉化してボールを適量につぶす剛性を確保しているそうです。
続いては『KP-109』アイアンのヘッドをシャフト違いで打ち比べてみましょう。
シャフトとの"化学反応"で多彩な顔を見せるアイアン
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ