【朝日杯FS展望】ハイレベルな混戦が予想されるレース 人気競馬YouTuberのイチオシ馬は?

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人気競馬YouTuberやーしゅんさんが朝日杯FSを解説 【スポーツナビ】

 2024年12月15日に京都競馬場で開催される「朝日杯フューチュリティステークス」。人気競馬YouTuberのやーしゅんさんに、レースの傾向や有力馬、穴候補やイチオシの馬について解説していただきました。

朝日杯FSのレース傾向

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 高いレベルの混戦で、横一線のメンバーが揃い、どの馬にもチャンスがあるような印象を受けます。

 年末に中山の芝2000mで行われるホープフルステークスがあるので、牡馬はメンバーが分散しがちです。クラシックで2000m以上の距離を目指す馬はホープフルステークスを使う馬が多く、朝日杯FSは1600mなので、マイル適性のある馬がここを目標に出走してきます。

 注目したいのは馬場状態です。今年は京都競馬場で行われますが、今の京都は馬場が荒れていても時計が速くなる傾向にあります。クッション値が高くなってきていることが影響していると思いますが、荒れているので、雨が降ったりすると、一気に馬場が悪化する可能性があります。前週の阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬がどういうところを通ってきていたか、どのあたりの位置取りで進めていたかなどもチェックして予想に取り入れたいと思います。

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 瞬発力のある馬にも注目したいですね。

 阪神競馬場開催ではありますが、2014年から2023年の過去10年間で馬券になっている30頭をクローズアップしてみると、19頭が前走でメンバー最速の上がりを使っていて、5頭がメンバー2位の上がりを使っていました。計24頭で、3分の2が前走でメンバー1位ないし2位の上がりを使っていた、速い上がりを使っていた馬が好走しているという結果が出ています。今年も前走で速い脚を使えている馬が注目でしょう。

朝日杯FSの有力馬展望

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 まず1頭目はアルテヴェローチェです。

 前走のサウジアラビアロイヤルカップを制した実力馬です。1分33秒0という勝ち時計は、過去の同レース勝ち馬と比べても遜色なく、G1でも通用するポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。

 しかし、気になる点もあります。新馬戦、サウジアラビアロイヤルカップともに、外を回って勝利している点です。

 アルテヴェローチェは、450kg台のコンパクトな馬体ながら大きなストライドで走るのが特徴です。そのため、広いコースを自由に走らせた方が持ち味が活きるタイプと考えられます。

 ところが、京都の芝1600mは、特に4コーナーの角度が急で、外を回ると距離ロスが大きくなってしまいます。朝日杯FSでは、各馬が好位を狙って内を突く競馬をすることが予想されます。アルテヴェローチェにとって、外を回し続けるのは不利になる可能性があります。外をずっと回って差し切る競馬ができるかが焦点になるでしょう。

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 続いてトータルクラリティです。前走の新潟2歳ステークスを制した実力馬です。

 レースでは、2着馬に並ばれる場面もありましたが、最後はしっかりと差し切り、強さを見せました。勝ち時計1分34秒2は、過去10年で4番目。能力の高さは疑いようがありません。セリフォスやアスコリピチェーノといったG1馬と肩を並べるポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。

 後躯の仙骨が「斜尻」と呼ばれる切れのある形状で、飛節はバネがあり、伸びる造りの馬体なので、大きなストライドで走ることができ、スピード能力の高さがうかがえます。先行力と速い脚を兼ね備えているのも強みです。

 総合力の高さは魅力的ですが、懸念材料もあります。これまで経験した2戦がどちらもスローペースの上がり勝負だったという点です。

 朝日杯FSでは、速いペースでレースが展開される可能性があります。荒れた馬場で上がりがかかるようなタフな展開になった場合、対応できるかが鍵となります。血統的には、スタミナに定評のあるバゴ産駒なのでこなせる可能性も十分にありますが、未知数な部分が残るのは否めません。

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 パンジャタワーは、前走の京王杯2歳ステークスを制した実力馬です。

 重馬場で行われたレースで、道中は中団に控え、直線で外に持ち出すと、最速の上がりで差し切り勝ちを収めました。8番人気という低評価を覆しての勝利は、高く評価できるでしょう。

 父は、同じく京王杯2歳ステークスを制したタワーオブロンドン。パンジャタワーも父譲りのたくましい体つきで、腹袋が大きく、胴詰まりの体型をしています。この体型から、溜めて切れる脚を使うタイプであることが分かります。

 気になるのは、距離適性です。父のタワーオブロンドンは、京王杯2歳ステークスを勝った後、朝日杯FSに出走しましたが、1600mの距離に対応できず3着に敗れています。

 パンジャタワーも、将来的には短距離路線に向かう可能性が高いと考えられます。1600mの距離で、持ち味の瞬発力を活かせるかが、今回のレースの鍵となるでしょう。

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