【朝日杯FS展望】ハイレベルな混戦が予想されるレース 人気競馬YouTuberのイチオシ馬は?

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 ミュージアムマイルも、有力候補でしょう。前走の黄菊賞では、スタートでやや不利がありながらも、直線で抜け出し、3馬身差をつけて快勝しました。勝ち時計の2分00秒フラットは、京都芝2000mにおける2歳レコードでした。500kg近い馬体ながら、見た目以上に軽快で、長躯短背のスタイリッシュな馬体です。

 父・リオンディーズは、さまざまな舞台で活躍する馬を輩出していますが、母方の血を引き出す種牡馬かなと思っています。ただ、ミュージアムマイルに関しては父に似ていると感じます。芝1800mから2000mで連勝し、今回再度マイル戦に短縮される点は注目ですが、父も同様の経験があります。

 しかし、新馬戦の大出遅れなど、まだ粗削りで幼い面が見られる点が気になります。能力の高さは折り紙付きですが、個人的には面白い馬かなと思います。

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 続いてはアルレッキーノです。2走前の未勝利戦では、7馬身差をつける圧勝を見せ、高い能力を証明しました。しかし、前走のサウジアラビアロイヤルカップでは、期待ほどの伸びを見せてくれなかった印象があります。非常に回転の速い脚で走る馬ですが、やや軽めの走りをする傾向があるため、直前の雨の影響したかもしれません。また、前傾ラップになったことで、ペースにとまどった可能性もあります。

 初となる関西遠征が、最大のポイントとなるでしょう。直近3戦は全て関東圏で行われており、環境の変化がどう影響するか注目されます。さらに、ブリックスアンドモルタル産駒らしく、まだ緩さが残る点も懸念されます。父・ブリックスアンドモルタルは、2歳戦から活躍していますが、晩成傾向があったため、本質的にもっと良くなってくるのは少し先かもしれません。

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 ニタモノドウシも有力馬の一頭です。前走のクローバー賞では、レコードタイムで圧勝。先行勢を突き放し、力の違いを見せつけました。

 パワータイプで、瞬発力よりも持続力に優れている印象ですが、鞍骨がしっかりと伸びており、バランスの良い体つきをしています。ディーマジェスティ産駒らしく、ブライアンズタイムの血を引いていることがうかがえます。小回りの福島や札幌で結果を残しており、コーナーワークも巧みです。京都の外回りコースでもその自在性を活かせる可能性を秘めています。

 一方で、前走の相手関係がやや心もとない点も懸念されます。2着のミリオンローズがアルテミスステークスで敗れるなど、上位の馬の評価が定まらないためです。レコードタイムを記録しましたが、相手関係がやや弱かった可能性も考えられます。

穴候補の馬:タイセイカレント

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 人気薄ですが、タイセイカレントに期待したいと考えています。前走は現地観戦しましたが、スタートの出遅れや不利なコース取りがありながらも2着に好走。勝ち馬との差はそれほど大きくないと感じました。新馬戦は先行して勝利、前走は控えて2着と、さまざまなレース展開に対応できる適応力が高い点が魅力です。

 胴詰まりの体型で後肢のバランスが良く、くせのないマイラータイプと言えるでしょう。京都の下り坂も十分こなせるはずで、スムーズなスタートを切ることができれば、前走のような末脚を発揮し、上位争いに加わる可能性は十分にあります。

 最大の懸念材料はスタートの出遅れぐせです。少頭数のレースでは克服できていましたが、頭数が増える今回、スムーズなスタートを切れるかが鍵となります。

やーしゅんのイチオシ馬:ミュージアムマイル

 個人的に注目しているのはミュージアムマイルです。今年の2歳馬の中でも、ミュージアムマイルは馬体バランスの良さにおいてトップクラスと言えるでしょう。クラシック戦線を見据えた場合、有力候補の一頭として期待しています。

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 今回は有力馬を中心に展望しました。

 京都開催の朝日杯FSは初めての経験であり、過去のデータが参考になりにくい点や、メンバーが混戦していることから、馬券選びは非常に難しいと言えるでしょう。

 しかし、抜けた存在がいないため、人気が分散する可能性も考えられ、非常に面白いレースになることが期待されます。個人的には、注目している馬から積極的に狙っていきたいと考えています。

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