【J1第37節 番記者通信簿】Sランクは2クラブ ホーム最終戦の福岡は『スタイル発揮』満点評価

サッカー新聞 エルゴラッソ

【画像提供:エル・ゴラッソ】

 サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の番記者が担当クラブの直近試合の出来を通信簿形式で振り返る本企画。企画第2回となるJ1第37節で最上位のSランクに輝いたのはG大阪と広島。その2チームを1ポイント下回った福岡は、長谷部茂利監督体制ホームラストゲームに挑み、指揮官の下で構築してきたサッカーを発揮して浦和に1‐0で勝利。もちろん『スタイル発揮』は満点評価の10点になっている。

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 なお、通信簿は6つの評価項目と番記者の短評および総評で構成。6つの評価項目の合計点に応じて上図の総合評価をつけている。評価項目の概要、採点基準、総合評価基準は以下のとおり。

【評価項目】
①ゲーム支配
②個人パワー
③スタイル発揮
④球際
⑤リレーション(選手のつながり)
⑥興奮度

【採点基準】
9~10点:すごく良い
7~8点:良い
5~6点:及第点
3~4点:ややもの足りない
0~2点:次節に期待
※採点は1点刻みで評価

【総合評価基準】
S:49~60点
A+:43~48点
A-:37~42点
B+:31~36点
B-:25~30点
C:13~24点
D:0~12点

 それでは、各クラブの通信簿を見ていこう。

Sランク G大阪(総合評価点:49)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:下薗 昌記】
【総評】
天皇杯決勝で神戸に敗れた直後だが、ACLエリート出場を目標にチームがリバウンドメンタリティーを発揮したことを評価。相性が良い新潟を相手に効果的にボールを動かしたが、得点後にやや守勢に回った点は反省材料。運に救われた場面もあったが、守備陣が粘り強く戦って堅守を取り戻し、無失点に抑えたという意味でも原点回帰に成功した。

Sランク 広島(総合評価点:49)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:寺田 弘幸】
【総評】
立ち上がりから相手に圧力を掛けて先制し、同点に追いつかれても動じずに前へ出て得点を重ねた。今季限りで現役を引退する青山敏弘と契約満了の柏好文も途中出場して最後までアグレッシブに戦い、やるべきことはすべてやり切って勝利。試合終了後の青山の素晴らしい引退セレモニーも含め、エディオンピースウイング広島開場1年目のリーグ戦ラストゲームはファン・サポーターの記憶に最高の形で刻まれた。

A+ランク 福岡(総合評価点:48)

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【担当記者:島田 徹】
【総評】
今季をもって退任となる長谷部茂利監督のホームラストゲームで、指揮官が5年で築き上げたアグレッシブで連動性の高い堅守速攻を十分に表現。個の力に優れる浦和を組織力で抑え、“福岡らしい”ウノゼロ勝利を実現。

A+ランク 川崎F(総合評価点:47)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:菊地 正典】
【総評】
4失点を喫しているのだから最高の試合とは言い難いし、そのうち2失点に山田新が絡んでいるので万々歳ではないのだが、5得点も奪い、山田が圧倒的な個の力を発揮して全得点に絡む活躍。しかも、90+4分に決勝点。ホームでは“等々力劇場“を売りとする川崎Fが“ヴェルディ劇場”の地・味の素スタジアムで劇的な勝利を飾った。

A+ランク 湘南(総合評価点:47)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:舞野 隼大】
【総評】
個人やユニットでの良さを要所で出すなど良いゲームを演じていたため、全体的に高めの採点に。ただし、さらなる高みを目指すという意味では、両ゴール前での“際力”は改善の余地がある。例えば守備の場面では、選手が流れを読んで不用意な失点を喫しないことが重要。それができる可能性は十分に秘めている。

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著者プロフィール

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