【現役ドラフト】パ・リーグの注目投手9人を紹介 サブマリン、二刀流…高い能力を持つ“宝”がズラリ
アンダースローの西武・與座は移籍することで高橋礼や中川颯らのように飛躍できるか 【写真は共同】
今回はパ・リーグ投手編だ。環境次第では主戦場を一軍に移し、より一層の活躍が期待される選手たちである。昨年度の現役ドラフトで移籍した投手の中では、DeNAの佐々木千隼がチームの日本一に貢献する働きを見せたが、彼に続くような活躍の可能性を秘める選手たちを紹介したい。
※本文は2024年11月28日時点の情報をもとに執筆
※以下、選手の年齢は2024年12月31日時点
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【データスタジアム株式会社】
注目のサブマリンと力のあるリリーバーたち
サブマリン右腕の與座海人。緩急を駆使した投球術を武器としており、22年には2ケタ勝利をマークした。今季は7試合の登板にとどまったが、二軍では17試合に先発してチームトップの7勝を挙げている。ここまでのキャリアでは先発としての起用が多いものの、アンダースローという特異性を生かしてリリーフでの飛躍も考えられる。今季は巨人の高橋礼やDeNAの中川颯といったアンダースローの投手が新天地で活躍しており、與座も他球団から需要があるかもしれない。
●水上由伸 (投手/26歳)
内外角を広く使う投球が特徴の水上由伸。育成ドラフト5位での入団ながらルーキーイヤーに支配下登録へ昇格すると、当時のパ・リーグ新人記録となるデビューから17試合連続無失点をマークした。翌年には60試合に登板して防御率1.77と大車輪の働きを見せ、最優秀中継ぎと新人王のタイトルに輝いている。コンディション不良に苦しんだ昨季以降はストレートの球速が低下したこともあり、成績も下降線をたどっている。本来の球威を取り戻せるようであれば、勝ちパターンでの起用も見込める投手といえるだろう。
●本田仁海 (投手/25歳)
22年には最速158キロを計測した本田仁海。今季は前年に故障した右肘のリハビリから復帰し、23試合の登板で防御率2.86をマーク。一時は勝ちパターンで起用されたものの、ストレートの平均球速は22年の152.5キロから今季は148.4キロに低下しており、球威の部分では回復半ばといったところだ。投手の戦力が充実しているオリックスでは出番が限られたが、ブルペン陣が手薄な球団であればより多くの登板機会が与えられるかもしれない。
●津留﨑大成 (投手/27歳)
ルーキーイヤーの20年には33試合に登板した津留崎大成。昨季まではストレートとカットボールを中心とした組み立てでリリーフとして起用されていたが、5年目の今季は多彩な球種を使うようになり、二軍では6先発を含む23試合の登板で防御率2.00をマーク。複数イニングの救援登板もこなすなど、起用の幅が広がりつつある。投球スタイルの変化により来季はさらなる成績向上も見込めるため、投手陣に厚みをもたらす存在として期待される。