【J1第37節 番記者通信簿】Sランクは2クラブ ホーム最終戦の福岡は『スタイル発揮』満点評価

サッカー新聞 エルゴラッソ

A-ランク 町田(総合評価点: 38)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:郡司 聡】
【総評】
J1初年度のホーム最終戦を勝利で飾り、最終節での逆転優勝に望みをつなぐ2連勝達成はスタジアムのボルテージ向上に寄与。コンパクトな陣形とハイラインで町田の特長を消しにきた相手に苦しんだが、オウンゴールでの決勝点が象徴するように、相馬勇紀の個性で勝ち切った。また、相手のシュートがクロスバーを直撃。運にも恵まれた。

B+ランク 神戸(総合評価点: 36)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:小野 慶太】
【総評】
柏の堅い守備を前に苦しい前半45分を戦う。それでも前に出るスタイルを発揮し、挽回したのは見事。後半は徐々に相手をゴール前に押し込み、得意の連続攻撃を展開。最終的に奪った武藤嘉紀のゴールは、個の力もチーム力も“全部乗せ”の同点弾だった。“あきらめない”姿勢がどれほどのサッカー的興奮を届けるかを知らしめる試合に。

B+ランク 京都(総合評価点: 32)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:雨堤 俊祐】
【総評】
ハイプレスで相手の攻撃に制限を与える戦いはできていた。個で劣勢を強いられる場面もあったが、守備では仲間と協力して守れている。一方、攻撃ではカウンターやロングフィードからの速攻で何度かゴールに迫ったが、相手の牙城を崩せず。連動した攻撃が少なく、課題となっている。

B-ランク 東京V(総合評価点: 27)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:田中 直希】
【総評】
マルシーニョら川崎Fの個に苦しめられた。4バックに変更してから打ち合いになり、試合はヒートアップ。宮原和也がマルシーニョを抑えるも、決定力の差で上回られてホーム最終戦で敗れた。心揺さぶる戦いは1993、94年に次ぐ歴代3位の平均入場者数達成につながった。

B-ランク C大阪(総合評価点: 27)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:小田 尚史】
【総評】
今季をもって退任する小菊昭雄監督、現役を引退する山下達也のホームラストマッチという特別な一戦を勝利で飾れなかったことが興奮度を下げた。内容的には、“いつもの鹿島戦”。ある程度スタイルは発揮してゲームも支配するが、チャンスで決め切れず、一発を仕留められる。球際で分が悪いことも、“対鹿島”で勝てない要因だろう。

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