左肩亜脱臼の大谷、WS第3戦出場へ前進か ロバーツ監督が掲げる「2つの条件」
それはテレビの演出のためなのか
WS第2戦、大谷翔平が盗塁を試みた際に見せたスライディング。この後、左肩を負傷している 【Photo by Kevork Djansezian/Getty Images】
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彼によると、普段から試合開始は硬め。試合が進行するにつれ、湿気が出るので、それがグラウンドを柔らかくするとのこと。しかし、デーゲームは空気が乾燥したままなので、硬さが持続。メッツとの第2戦は、硬めに作ったグラウンドが、試合最後まで続いた。
では、昨日の試合は?
「翔平のスラインディングを見る限り、想定以上に滑る感じだったのではないか」
一方、ある投手はこう証言した。
「確かにこのところ、マウンドが硬い。踏み込んだときにスパイクの歯がグッと刺さる感覚がある。日によって状態は違うけど、その方が好きだから、投げやすい」
ただ、マイナス面も指摘する。
「ドジャー・スタジアムは芝生も短いから、打球が速い。打ち取ったと思った打球が、内野の間を抜けていく。外野手もあれだけ芝生が短いと、ケガのリスクを感じているのではないか」
内野のグラウンドとマウンドの硬さは別の話だが、いずれにしても、リーグチャンピオンシップシリーズあたりから、グラウンドが硬かったよう。それが本当にテレビの演出のためなのか、ドジャースに何か意図があってグラウンドキーパーに依頼したものなのか。そこはもう少し、取材をする必要がありそうだ。
ちなみにヤンキー・スタジアムの芝は深く、歩けば足跡がつくほど、土が柔らかかった。
左肩が打撃に与える影響は軽微か
10月27日に行われたヤンキー・スタジアムでのワークアウトには、大谷翔平の背番号17が記されたヘルメットが用意されていた 【写真は共同】
2020年のリーグチャンピオンシップシリーズ第7戦では、コディ・ベリンジャー(現カブス)がキケ・ヘルナンデスと腕をクロスさせた際、右肩を脱臼した。しかし、トレーナールームで肩を戻してもらうと、そのまま守備についている。さらには、ワールドシリーズも全試合プレーした。彼はそれまでにも2度右肩を脱臼しており、あの時が3度目。シーズン終了後、手術に踏み切った。
「状況が似ていると思う」とロバーツ監督。
「コディは右肩だったが、翔平の場合、左肩なので、打つときは後ろの肩になる。よってそれほど、打撃には影響しないのではないか」
ドジャースは現在、2勝0敗とリード。もう少し様子をみてもいいような気がするが、大谷なら言いそうである。
「大丈夫。出れます」と。
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