ヘッドスピードが短期間で5〜6m/sもアップするなんて!? 普通のアマチュアでも実現可能な3つの理由

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もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話

私がヘッドスピードを9か月間で60m/sにアップさせたノウハウを紹介させていただく第2回目です。今回は、アマチュアゴルファーが短期間でヘッドスピードを上げられる理由、ヘッドスピードアップのメリットとデメリット、ヘッドスピードを上げるために必要な練習器具の3点を説明させていただきます。

アマチュアゴルファーが短期間でヘッドスピードを上げられる理由は?

前回紹介させていただきましたが、私は2020年にヘッドスピードアップにチャレンジし、3月後半から12月までの9か月間でヘッドスピードを42.4m/sから61m/sまでアップさせることができました。私の経験からすると、アマチュアゴルファーが短期的にヘッドスピードを5-6m/sアップさせることは可能と考えています。

私がそのように考えている理由は以下の3点です。

1)ヘッドスピードが上げられると考えているアマチュアゴルファーが少ない

私もそうですが、万振りゴルフ部のYouTubeを見るまでは、ヘッドスピードを上げるのは難しいと思っていました。当時レッスンを受けていたプロに聞いても、ミート率を上げることばかり教えられ、ヘッドスピードを上げるドリルを教えてもらった記憶がありません。いくらヘッドスピードが上げられるポテンシャルがあっても、そもそも上げられると思っていなければ、ヘッドスピードを上げることはできません。
2)ヘッドスピードを上げるノウハウを知らない

ヘッドスピードを上げられるということを教えられたことがないので、ドラコンプロが使っているヘッドスピードを上げるノウハウをそもそも知りません。私が最初に知った下記の3つのノウハウを試すだけでも、ヘッドスピードを上げられます。

・グリップを握る力をトップまではゆるゆるにする
・テークバックで体をより回転させ、高いトップにする
・切り返しからは時計の12時から9時までを一気に振り下ろす

ちなみに、JPDA(一般社団法人日本プロドラコン協会)が開催している飛距離アップレッスンでは、50分のレッスンを全4回受けた歴代参加者の平均でヘッドスピードが6.6m/sアップしているとのことです。

3)ヘッドスピードを上げるドリル練習をした経験がない

我々アマチュアゴルファーは練習場に行ってもボールを打つ練習ばかりして、ヘッドスピードを上げるドリル練習をした経験がありません。やったことがないので、ヘッドスピードを上げるドリル練習をするだけで、ヘッドスピードは上げることができます。

ヘッドスピードアップのメリットとデメリットは?

ヘッドスピードをアップさせるとメリットだけでなく、デメリットもありますので説明させていただきます。
まず、メリットは主に4点です。

ドライバーの飛距離が伸びる
ヘッドスピードが5-6m/sアップすると、ドライバーの飛距離が30ヤード程度伸びる計算になります。

スプーンやロングアイアンが打てるようになる
ヘッドスピード不足で打つのが難しかったスプーンやロングアイアンが打てるようになります。

セカンドショット以降の番手が下がる
ドライバーの飛距離が伸びることもそうですが、アイアンの飛距離もアップするので、セカンドショット以降で持つクラブの番手が2-3番手変わります。

同伴者やキャディさんにビックリされる

いつも一緒に回っているゴルフ友達は急に飛距離が伸びたことにビックリされますし、キャディさんに飛ばし屋ですねと言われます。アマチュアゴルファーは飛ばし屋と言われると地味に嬉しいですよね。

次に、デメリットも4点あります。

飛距離が伸びるとドライバーの曲がり幅が大きくなる
今までラフでおさまっていたのが、林やOBに飛んでしまうことになります。ヘッドスピードが上がったことに慣れるまでは特に1ラウンドあたりのOB数が増えてしまいます。

すぐにスコアは良くならない
飛距離がアップしてもOBが増えてしまうことや、セカンドショット以降も想定外に飛んでしまったりして、なかなかスコアアップにはつながりません。ただ、ヘッドスピードが安定してくると、飛距離アップが武器になり、スコアアップに貢献してくれます。

クラブを買い替える必要が出てくる
ヘッドスピードがアップすると適正なクラブやシャフトが変わります。もちろんクラブを買い替えなくてもラウンドはできますが、スコアアップを狙うなら適正なクラブへの買い替えをオススメします。

ラウンド後の疲れが増す
ヘッドスピードがこれまでよりもアップしているので、ラウンド中の体への負荷が重くなるため、ラウンド後の疲れが増します。ラウンド後にストレッチを入念にしたり、早くなったヘッドスピードに耐えられるように筋トレをすることを検討する必要があります。

ヘッドスピードを上げるために必要な練習器具は?

ヘッドスピードをアップさせたいと思った時に、必要な練習器具を説明させていただきます。最低でも下記の4つをそろえてください。

ヘッドスピード測定器
タオル
ドライバーよりも重いもの(バット等)
ドライバーよりも軽いもの(素振り棒、アライメントスティック等)


まずはヘッドスピード測定器。現状のヘッドスピードの把握、ドリル練習後の効果確認のために必需品です。いろいろな機能の付いた新品を買う必要もなく、ヘッドスピードと初速が計測できれば中古品でも問題ないと思います。ご自身の成長度合いを確認するツールですので、同じ計測器で毎回確認することが重要です。

次に、タオル。自宅でヘッドスピードをアップさせるための、タオルドリルをするのに必要です。サイズはスポーツタオルぐらいがちょうどいいですね。なければフェイスタオル、バスタオルでも代用できます。

そして、ドライバーよりも重いもの。いろいろな練習器具がありますが、ドライバーよりも重ければ一旦はどんなものでも大丈夫です。簡単にイメージできると思いますが、重いものを複数回振ってから、ドライバーを振れば単純に速く振れますよね。

最後に、ドライバーよりも軽いもの。これが結構重要で、ドラコンプロによると人間の脳は勝手にヘッドスピードの限界を設定してしまっているようです。軽いものでスイングし速く振れることを脳にインプットしていく必要があります。

ヘッドスピード測定器はさすがに購入いただく必要がありますが、ほかの物は現在お持ちのもので代用していいただいても大丈夫です。実際にヘッドスピードが上げられることを確認してから、より効率的な練習器具に投資をしていただいた方が良いと思います。私もたまにやってしまいますが、せっかく買ったのにあまり使わない練習器具はお金と保管場所を無駄に使うだけになってしまいますからね。

それでは、ヘッドスピード60m/sを実現するまでの道のりの3回目を楽しみにお待ちください。


プロフィール
もう少しでシングル
(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGAハンディキャップは5.1。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。
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著者プロフィール

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