【Tリーグ日本ペイントマレッツ】スタッフコラム#8 “頂”への鍵
開幕8連勝を飾り笑顔の選手たち 【Ⓒ日本ペイントマレッツ】
【第1マッチ(ダブルス)】芝田 沙季・伊藤 詩菜 2-0平野 朝日・日下部 詩季(11-6/11-6)
【第2マッチ(シングルス)】橋本 帆乃香 3-0 枝廣 愛(11-4/11-3/11-6)
【第3マッチ(シングルス)】芝田 沙季 3-0 松島 美空(11-5/11-5/11-5)
【第4マッチ(シングルス)】佐藤 瞳 3-0 中村 泉月(11-3/11-9/11-8)
それぞれの役割を果たしながら刺激しあい、“頂”という高みへ一歩ずつ歩んでいく―― 10月19日のコラムでも書かれていた言葉だが、この試合ではその役割が勝利という“結果”になった。“ベンチ”だけが自分の場所ではないと言わんばかりに――
ベンチ入りメンバーが4選手というのは久しぶりに見た気がする。海外での試合や国内での試合が続くときには、今後もこのようなことがあるのだろう。そんなギリギリのベンチ入り人数に加えて驚くことが試合前に起きていた。相手監督による“予告オーダー”だ。Tリーグでも初めてのことだったこともあり、大嶋監督はオーダー交換前、戸惑っていた。「これはわたしたちを揺さぶっているのだろうか…とか余計なことを色々と考えてしまいます」昨シーズンのセミファイナルのことだった。勝ち点差に応じたアドバンテージとして3位チームが全てのオーダーを開示することとなった。2位チームは当然相性のよい相手に当てにいく。しかしながらファイナルに駒を進めたのは3位チームだった。「オーダーが開示されているからこその余計なプレッシャーってやっぱりあると思うんです。開示されたことをあまり気にせずに選手は練習していると思いますが、これが吉とでるか、凶とでるか・・・という思いはあります」ショッピングモールというただでさえ気を遣う場所での開催に加えて起こった前代未聞の事態に、大嶋監督はなんとか平常心を保とうとしていた。
イオン新浦安ショッピングセンターの観客を前にプレーする芝田選手(右から2番目)と伊藤選手(右)のダブルス 【Ⓒ日本ペイントマレッツ】
初ペアとなった試合で勝利する伊藤選手(左)と芝田選手(右) 【Ⓒ日本ペイントマレッツ】
国内外で様々な大会が混在する中、今シーズンより試合数が増えたTリーグ。誰か一人が活躍してもチームの勝利はもたらされない。日替わりの“ヒロイン”がより一層チーム全体の自力を証明し、マレッツの『頂』へ向かう鍵になるに違いない。
(Text by Naoco.M / Photo by T.LEAGUE/AFLO SPORT)
【Ⓒ日本ペイントマレッツ】
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