楽しみな新勢力台頭のスーパーフェザー級の戦いに注目 デンマークで無敵王者に挑む世界戦も【8月のボクシング注目試合②】
亀田和はIBF指名挑戦者決定戦、重岡兄は再起戦
亀田和毅は世界挑戦権をかけ、ドラミニと再戦 【写真:ボクシング・ビート】
3月の再起戦はスタイルチェンジした姿を披露。序盤からアグレッシブに攻め、メキシカンに5回終了TKO勝ちを収めた。その手応えをドラミニにぶつける。これに勝利すれば、8月10日(日本時間11日)にアメリカで行われるIBF世界フェザー級タイトルマッチ、王者のルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)対元WBO世界スーパーバンタム級王者アンジェロ・レオ(米)戦の勝者への挑戦権を手にする。
無冠になった重岡優大(左)、銀次朗・兄弟は再出発へ 【写真:船橋真二郎】
対戦相手のWBO世界ミニマム級12位、サミュエル・サルバ(比/27歳、20勝13KO1敗)は2019年3月、のちにIBF王者となるレネ・マーク・クアルト(比)に判定勝ち。同年9月にはタドゥランと空位のIBF王座を争い、初回に右カウンターで倒すも、以降は押し込まれ、4回終了時に棄権TKO負けを喫した。これが唯一の黒星。サウスポーの重岡が対戦候補から「一番強い選手を選んだ」と言うように侮れない相手であることは間違いない。まずはしっかり勝って、新たな一歩を踏み出したい。イベントは「ABEMA」がライブ配信する。
ぬきがデンマークで無敵王者に挑む
ぬきてるみがデンマークで通算4度目の世界挑戦 【写真:ボクシング・ビート】
ぬきは過去にスーパーフライ級で1度、バンタム級で2度の世界挑戦経験があり、通算4度目のアタックになる。徹して前に前に攻め、左右の強打を打ち込んでいくのがぬきのスタイル。ソルスランドもまたアグレッシブで一発一発のパンチが力強く、スーパーバンタム級の元世界王者(WBO、WBC暫定)だけあって、フィジカルも強そう。
インファイトに巻き込みたいぬきだが、相手のパワーをどう感じるか。足を使う柔軟さもあるソルスランドが逆にぬきの前進のプレッシャー、強打をどう感じるかで、試合の構図が決まってくるか。いずれにしても攻め抜くのがぬきのボクシング。メキシコに2度、アルゼンチンに1度の海外遠征経験も生かし、世界戦通算12戦、WBO王座は7度目の防衛戦となる無敵の王者を敵地で打ち破ってもらいたい。