世界も驚く 「史上初」の快挙を連発した日本の選手たち東京2020全メダリストたちを一挙プレイバック【後編】
猛チャージでメダル獲得の稲見、松山はプレーオフで…
一方の男子は、日本のエース・松山英樹が登場。最終ラウンドで3位タイにつけた松山は、銅メダルをかけて、米国のコリン・モリカワ、アイルランドのローリー・マキロイら7人で2組に分けてのプレーオフに突入。1ホール目で惜しくもボギーとし、メダル争いから脱落した。同じく銅メダルを逃したマキロイは、「3位のためにこんなに頑張ったことない」とコメントを残している。
松山英樹はパリ五輪への出場を表明。男子のもう1人は中島啓太、女子は前回の東京五輪でフィリピン代表として出場した笹生優花、2年連続国内ツアー年間女王の山下美夢有が出場する。
パリ五輪には、安藤美希子と同じ千葉県白井市出身の鈴木梨羅が出場する。
パリこそ金メダル! さらなる飛躍が期待される選手たち
今年2月に行われた陸上・日本選手権20キロ競歩では、池田向希が世界歴代3位で大会新記録の1時間16分51秒をマークして2年連続2度目の優勝。パリへの切符を得た。その記録は世界記録まで15秒差。パリ五輪でも金メダルは射程圏内にとらえている。
パリ五輪ではオムニアム、女子チームパシュートに出場予定の梶原は、今年2月にインドで行われたトラックアジア選手権の女子オムニアムで、4種目すべて1位の完全優勝を成し遂げた。パリでの金メダル向けて準備万端だ。
絶対的エース・桃田の敗退が影響したのか、女子ダブルス優勝候補だった世界2位の「ナガマツペア」こと永原和可那&・松本麻佑、女子シングルスの2トップである世界3位の奥原希望、世界5位の山口茜ら他のメダル候補も次々と敗退した。
そんななかで意地を見せたのが、「わたがしペア」こと混合ダブルスの渡辺勇大と東野有紗。中学生時代から2人で積みあげた抜群のコンビネーションを武器に、同種目日本初の銅メダルを獲得した。
「わたがしペア」は2023年の世界選手権混合ダブルスで銅メダルを獲得。世界選手権は2019年が銅、2021年が銀、2022年が銀、2023年が銅と安定した成績を残しているものの、金までは惜しくも手が届いていない。パリ五輪の目標は、もちろん念願の金メダルだ。