センバツで評価を上げた野手10選 捕手の箱山に加え、外野手にもドラフト上位候補が揃う
4番、扇の要、そして主将として健大高崎を初の日本一に導いた箱山。2回戦までは打撃で結果が出なかったが、準々決勝、準決勝でいずれも3安打を放ち、大会通算.444の高打率を残した 【写真は共同】
※リンク先は外部サイトの場合があります
箱山遥人(健大高崎/3年/捕手)
守備は地肩の強さだけでなく、フットワークやハンドリングも高レベル。打撃も長打力と確実性を兼ね備えており、4番としての役割を見事に果たした。またキャプテンとしてチームを引っ張る姿勢も素晴らしく、そういったプレー以外の面も高く評価できる。今年は大学生と社会人に有望な捕手が少ないだけに、高い順位でのプロ入りも十分に考えられる。
能美誠也(星稜/2年/捕手)
近年、星稜からは山瀬(巨人)、内山(ヤクルト)と好捕手が生まれているが、今後の成長次第ではそうした先輩の域に達しても不思議はない 【写真は共同】
順調に成長すれば、2025年の高校球界を代表するキャッチャーになる可能性は高い。
ラマル ギービン・ラタナヤケ(大阪桐蔭/3年/一塁手)
大阪桐蔭・不動の4番打者は数字的には物足りなかったが、高校屈指のスラッガーとして実力の片鱗は見せた 【写真は共同】
一方で大会直前にサードからコンバートされたファーストの守備は捕球、送球、判断の全てが課題と言える状況だ。脚力と肩の強さはあるだけに、将来のことを考えると外野に挑戦するのも選択肢のひとつである。
高山裕次郎(健大高崎/3年/二塁手)
全5試合で3番・セカンドを務めて優勝に貢献。チームメイトの箱山とともにU-18代表候補にも選ばれた 【写真は共同】
高校から直接プロというタイプではないが、欠点らしい欠点がなく、内野も外野も守れるのは大きな強みだ。将来的にはプロ入りも狙えるだろう。
石見颯真(愛工大名電/3年/遊撃手)
秋季大会が終わってから取り組んだショートの守備はまだまだ課題が多いが、将来を考えて内野に挑戦するという意識の高さも買える。打撃は高校球界でもトップクラスだけに、高校から直接のプロ入りも十分あるだろう。