センバツで評価を上げた投手10選 ドラ1候補に躍り出た報徳学園・今朝丸が筆頭格
準優勝した報徳学園の今朝丸は、今大会で大きく評価を上げた投手のひとり。準々決勝では昨秋の近畿大会で敗れた大阪桐蔭を相手に1失点で完投勝利を収め、リベンジを果たした 【写真は共同】
今朝丸裕喜(報徳学園/3年)
187センチの長身で、大会前の練習試合では最速151キロをマークし、それだけのスピードがありながら制球力も高い。この1年での成長は著しいものがあるが、これからまだまだ伸びそうな雰囲気があり、将来性の高さも大きな魅力だ。今大会での活躍で、ドラフトの有力候補から1位候補へとランクアップしたことは確かだろう。
吉岡暖(阿南光/3年)
2回戦では秋の九州王者・熊本国府から14三振を奪い完封。準々決勝の星稜戦でもチームは敗れたものの、リリーフ登板して8回で自責点1と見事な投球を披露した 【写真は共同】
ストレートは140キロ台前半でもボールの角度があり、数字以上の勢いを感じる。ストレートと変わらないフォームからスライダー、カットボール、フォークを操り、26回で30個の三振を奪ったのは見事というほかない。現時点でも支配下でのドラフト指名は十分狙えるが、夏までにスピードが上がればさらに評価は高くなりそうだ。
平嶋桂知(大阪桐蔭/3年)
好投手が揃う大阪桐蔭でエースナンバーを背負って2試合に先発。北海との初戦では7回1失点と試合を作り、チームを勝利に導いた 【写真は共同】
上半身が強く、数字ほどストレートが速く見えないのは課題だが、スケールの大きさは魅力だ。突如として制球を乱す悪癖が解消されれば、ドラフト上位指名もあり得る素材である。
高尾響(広陵/3年)
下級生の時から甲子園を沸かせ、高い評価を受けていたが、自身3度目の甲子園でさらに進化した姿を見せた 【写真は共同】
勝負所でギアを上げることができ、試合終盤でも145キロを超えるストレートの勢いは申し分ない。フィールディングやクイックなど投げる以外のプレーのレベルの高さも相変わらず。広陵の選手は大学や社会人に進むケースが多いが、もしプロ志望であればある程度高い順位での指名も狙えるだろう。
洗平比呂(八戸学院光星/3年)
昨夏の甲子園でも注目されたが、そこから着実に成長。開幕カードの関東一戦、続く星稜戦と2試合連続で先発のマウンドに立ち、能力の高さを証明した 【写真は共同】
今年の高校生サウスポーでは間違いなくトップクラスであり、プロ志望なら支配下指名は有力だろう。