陣容が変わり、転換期を迎えそうな楽天 新指揮官の決断がチームにもたらす影響は?
今季の開幕投手は早川が務める。投打に人員が変わることもあり、飛躍を期待したいところだ 【写真は共同】
今回、評価に活用した2つの指標(wRAA、RSAA)は、スポーツナビがプロ野球の週間MVPを選出する企画でも活用しており、指標の解説を以下リンクから確認できる。
※本文は2024年3月17日時点の情報をもとに執筆。
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立て直しが必須の先発陣。左右の二枚看板が飛躍を見せるか
楽天投手:2023年得点貢献度 【データスタジアム株式会社】
昨季は日本ハムでプレーしたポンセ、救援で53試合に登板した内星龍、ドラフト1位ルーキー・古謝樹といった“新顔”の活躍も求められる。昨季の5月にプロ初勝利を飾った松井友飛、Aクラス争いを繰り広げた9月以降に安定感を発揮した藤井聖はローテーション定着を果たせるか。もちろん若手だけではなく、昨季チーム最多の9勝を挙げた岸孝之、日米通算200勝の期待がかかる田中将大の両右腕もチームへの影響力は大きく、今季も存在感を示したいところ。加えて2021年に10勝を挙げた実績を持つ瀧中瞭太、チームひと筋16年目のシーズンを迎える辛島航の力も、必要となる時期が必ず訪れるはずだ。
エース・則本がクローザーに転向
松井裕樹がMLBへ移籍し、長年エースを務めた則本がクローザーを任された 【写真は共同】
渡辺翔と同じく2年目のシーズンを迎える変則右腕・伊藤茉央や、新助っ人のターリー、現役ドラフトで加入した櫻井周斗の両左腕はオープン戦で好投を続けており、キャンプからここまでで救援陣の層は厚くなりつつある。春季キャンプは二軍スタートだった酒居知史と宋家豪の実績組も、オープン戦から一軍に合流して調整を続けている。そして若手では6年目の清宮虎多朗が評価を高めている。春季キャンプでは育成契約ながら一軍メンバーに抜てきされ、春先の練習試合やオープン戦では剛速球で首脳陣にアピールした。変化球の精度に不安はあるものの、持っているポテンシャルはチームでもトップクラスだろう。