健大高崎のスローガンは「不如人和」 史上最強メンバーで初制覇を目指す
センバツ出場を決めて笑顔の健大高崎の選手たち 【宮間俊樹撮影】
ノーシードから「泥臭く」センバツへ
「不如人和」は、組織は一致団結することが最も大切であるという意味の故事成語。箱山遥人主将もアンケートで日ごろの苦労や悩みを「個性の強い集団をひとつの目標に向かって行動させること」と記しており、部訓に込められた思いが浸透していることをうかがわせる。
チームの自慢は「1球1球の泥くささ」。「気持ちの強さはどこにも負けない」といい、県大会はノーシードからセンバツ切符をつかんだ。
箱山主将は、野球を通じて学んだことを「同じ涙を仲間と流せる素晴らしさ」と回答。高校野球の聖地でチームメートとうれし涙を流すため、団結力に磨きをかける。
2年生「二枚看板」 夢は同じ
大会前に主催者が山梨学院の選手33人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】
趣味や習い事では、水泳を挙げた選手が18人と過半数を占めた。白石楓真(ふうま)選手は200m個人メドレーを年代ごとに決められた時間内で泳ぐことで取得できる「泳力検定個人メドレー1級」の資格を持つ。英検や漢検を取得した選手も目立つ。佐藤投手は5~6歳のときにラグビーを体験した。
箱"山"主将、森"山"龍之輔選手、高"山"裕次郎選手の中軸は、群馬のシンボルの赤城山・妙義山・榛名山になぞらえ、チーム内で「上毛三山クリーンアップ」の異名を持つ。高山選手はダイビング、森山選手はボウリングを趣味に挙げるなど、多くの選手が他のスポーツにも積極的に取り組んでいる。