健大高崎のスローガンは「不如人和」 史上最強メンバーで初制覇を目指す
投打に「史上最強」手応え 打撃向上で攻撃の幅広がる
投手陣は左右の2年生が軸になる。エース左腕の佐藤投手は、U15(15歳以下)日本代表に選ばれた実力を持つ。最速143キロの直球を武器に、秋は6試合に登板して防御率は0.82。関東大会では4強入りを決めた中央学院との接戦で完投し、青柳博文監督から「完投能力がついてきたのは頼もしい。どの試合でも安定した投球を見せてくれているし、まだまだ伸びる」と信頼を得ている。
右腕の石垣投手も二枚看板として支える。最速148キロの直球に加え、「高校に入学してから覚えた」という6種類の変化球を操る。関東大会の準決勝では、準優勝した山梨学院を相手に3失点で完投しながら惜敗。これを機に球速へのこだわりよりコントロールを意識し、この冬を過ごしてきた。
「これまでで最も高いレベルで戦える」
上位から中軸まで、ほとんどの打者が打率4割超え。1番・斎藤銀乃介選手、2番・田中陽翔選手が高い出塁率で好機を量産し、クリーンアップの高山選手、箱山選手、森山選手はいずれも好機に強く、秋の大会では3人で計37打点と勝負強さが光った。それぞれ長打を放つパワーはあるが、欲を出さずに場面に応じた選択をすることが高い得点力につながっている。
投打のバランスが取れたチーム構成となり、20年以上指導を続ける青柳監督は「これまで見てきた中で最も高いレベルで戦えるチーム」と確かな手応えを感じる。前回大会では春夏通じて初の1回戦負けに終わった。悔しさを胸に、「史上最強メンバー」で悲願の日本一を目指す。