阪神ドラ1ルーキー・下村海翔に袴田彩会がインタビュー キャンプで心に響いた岩貞祐太の言葉とは?
2人は共に青山学院大学卒業。取材後には母校に関するエピソードなどで盛り上がりました 【撮影:スリーライト】
※2月17日には袴田さん執筆の阪神キャンプリポートを掲載
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偉大な先輩たちからどんなことでも吸収したい
下村投手に話を聞いたのはキャンプインして1週間経った頃。その間、どんなことを吸収したのだろうか? 【写真は共同】
新人合同自主トレ(1月)はユニフォームを着ていなかったので、2月1日からキャンプが始まってユニフォームを着た時は「阪神に入ったんだな」と改めて思いました。二軍とはいえ観客の方も多くて、「プロ野球選手になったんだな」と、少し不思議な気持ちもあります。
――キャンプではどんなことを意識して取り込んでいますか?
ケガなく完走することが一番の目標ですが、キャンプを何日か過ごして、どんなことでもどんどん吸収していこうと思っています。岩崎(優)さん、岩貞(祐太)さんなど、一軍で活躍されている選手が二軍で調整していて、一緒に練習をする時間があります。積極的に自分から話し掛けて、アドバイスや体験談を聞いたり、毎日とても充実した時間を過ごしています。
――先輩方にはどんなことを聞きましたか?
岩貞さんは自分と同じドラフト1位で入団してすごく注目されていましたけど、岩貞さんも開幕一軍には入れなかったと。「プロに入って最初に活躍できなくても、そんなことおぼえているファンの人はいないよ」と優しい言葉を掛けてくださいました。まずは焦らず、自分を信じて、やるべきことはやらなければダメですけど、自分のペースでやればいいと思いました。
あと岩貞さんに聞いたのは、「一軍で投げた時に最初どう感じたのか?」「二軍と一軍の違い」などですね。自分はまだ二軍でも投げていないのでわかりませんが、「実際どうなんですか?」と聞いたら、「頭を使っているか、使っていないかの差」と言っていました。プロ野球選手はみんなレベルが高くて、それなりに頭を使ってプレーしていると思うんですけど、「それ以上に考えてやっているか、やっていないかの差」ということですね。岩貞さんは打たれたから自分のボールをさらに磨こうとしたのではなくて、一軍に呼ばれるということは、自分のボールに自信を持っていい。その中で何を工夫するかを考えた時に、相手のデータや癖をすごく勉強して投げたら、2戦目で初勝利できたと。それから岩貞さんは一軍で活躍できていると言っていましたし、「考えていない選手は一軍にはいない」と。その言葉が1番勉強になりました。
――先輩のブルペンを見た時など、キャンプ中に驚いたことはありますか?
ブルペンで一番驚いたのは高橋遥人さんのボールです。今まで見たことないというか…。それぐらい衝撃でした。
――どんなところが衝撃的でしたか?
迫力がすごい! 迫力=球の速さではないんですよ。同じくらいの球速で投げられる人はいっぱいいますが、後ろから見ていても「刺される!」と感じるほどすごかったです。すっかり見とれてしまって、ずっと高橋さんばかり見ていました。でも本人は「全然、まだまだ」と言っていて、もっと仕上がったらどんな球を投げるんだろう?と。