阪神ドラ1ルーキー・下村海翔に袴田彩会がインタビュー キャンプで心に響いた岩貞祐太の言葉とは?

構成:スリーライト

2人は共に青山学院大学卒業。取材後には母校に関するエピソードなどで盛り上がりました 【撮影:スリーライト】

 YouTube「スポーツナビ野球チャンネル」の人気番組「袴田彩会の野球を語らナイト」でMCを務める袴田彩会さんが、沖縄県で行われている阪神タイガースの春季キャンプを取材。うるま市具志川の二軍キャンプでは、期待のドラフト1位ルーキー・下村海翔投手にインタビューしました。プロ1年目、今自分ができることを着々と積み上げているという下村投手に、キャンプでのこれまでの成果や今後の目標について話を聞きました。

※2月17日には袴田さん執筆の阪神キャンプリポートを掲載

偉大な先輩たちからどんなことでも吸収したい

下村投手に話を聞いたのはキャンプインして1週間経った頃。その間、どんなことを吸収したのだろうか? 【写真は共同】

――幼い頃から憧れていた阪神のユニフォームに袖を通してキャンプに参加しています。今、どんな気持ちですか?

 新人合同自主トレ(1月)はユニフォームを着ていなかったので、2月1日からキャンプが始まってユニフォームを着た時は「阪神に入ったんだな」と改めて思いました。二軍とはいえ観客の方も多くて、「プロ野球選手になったんだな」と、少し不思議な気持ちもあります。

――キャンプではどんなことを意識して取り込んでいますか?

 ケガなく完走することが一番の目標ですが、キャンプを何日か過ごして、どんなことでもどんどん吸収していこうと思っています。岩崎(優)さん、岩貞(祐太)さんなど、一軍で活躍されている選手が二軍で調整していて、一緒に練習をする時間があります。積極的に自分から話し掛けて、アドバイスや体験談を聞いたり、毎日とても充実した時間を過ごしています。

――先輩方にはどんなことを聞きましたか?

 岩貞さんは自分と同じドラフト1位で入団してすごく注目されていましたけど、岩貞さんも開幕一軍には入れなかったと。「プロに入って最初に活躍できなくても、そんなことおぼえているファンの人はいないよ」と優しい言葉を掛けてくださいました。まずは焦らず、自分を信じて、やるべきことはやらなければダメですけど、自分のペースでやればいいと思いました。

 あと岩貞さんに聞いたのは、「一軍で投げた時に最初どう感じたのか?」「二軍と一軍の違い」などですね。自分はまだ二軍でも投げていないのでわかりませんが、「実際どうなんですか?」と聞いたら、「頭を使っているか、使っていないかの差」と言っていました。プロ野球選手はみんなレベルが高くて、それなりに頭を使ってプレーしていると思うんですけど、「それ以上に考えてやっているか、やっていないかの差」ということですね。岩貞さんは打たれたから自分のボールをさらに磨こうとしたのではなくて、一軍に呼ばれるということは、自分のボールに自信を持っていい。その中で何を工夫するかを考えた時に、相手のデータや癖をすごく勉強して投げたら、2戦目で初勝利できたと。それから岩貞さんは一軍で活躍できていると言っていましたし、「考えていない選手は一軍にはいない」と。その言葉が1番勉強になりました。

――先輩のブルペンを見た時など、キャンプ中に驚いたことはありますか?

 ブルペンで一番驚いたのは高橋遥人さんのボールです。今まで見たことないというか…。それぐらい衝撃でした。

――どんなところが衝撃的でしたか?

 迫力がすごい! 迫力=球の速さではないんですよ。同じくらいの球速で投げられる人はいっぱいいますが、後ろから見ていても「刺される!」と感じるほどすごかったです。すっかり見とれてしまって、ずっと高橋さんばかり見ていました。でも本人は「全然、まだまだ」と言っていて、もっと仕上がったらどんな球を投げるんだろう?と。

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