阪神ドラ1ルーキー・下村海翔に袴田彩会がインタビュー キャンプで心に響いた岩貞祐太の言葉とは?

構成:スリーライト

憧れの村上投手ともっと話したかったけど…

先輩投手との仲の良さについて袴田さんの質問に答える下村投手 【撮影:スリーライト】

――いろんな解説者の方が「下村投手はすごくしなやかなフォームで投げる」と表現されていますが、参考にしている投手はいますか?

 マネとか完コピはしないのですが、活躍されている投手の動画はいっぱい見ます。YouTubeとか今はスマホで見られるので。タイトルを争うような投手の動画はずっと見ていて、その中でも最近では村上(頌樹)さんとか。自分と同じくらいの身長で活躍されている方には自分も憧れます。

――村上投手とはお話はできましたか?

 先日、投手会(バッテリー会)に呼んでいただいて、村上さんが途中から隣に来てくださって少し話しができました。いろいろとアドバイスをいただけましたね。自分は門限があるので、話が一番盛り上がってもっといろいろ聞きたいな、というところでタクシーに乗らないといけなくて…。聞きたいことはまだたくさんあったんですけど。村上さんはほぼ初対面なのに優しく接してくださいました。

――村上投手とはどんな話をされたんですか?

 最初は「練習どう?」とか、大学が同じ東都リーグだったので「今の東洋どうやった?」みたいなプライベートの話をしていました。そこに坂本誠志郎さんが来てくださって、今から野球の話にというタイミングでタクシーが来ちゃって…。もう少し残りたかったです…。

――具体的な野球の話をなかなかできずに終わってしまったんですね。

 坂本さんもわざわざ別の席が盛り上がっているのに自分のところに来ていただいて、「焦らずに、絶対に通用するから」と言葉を掛けていただきました。オフの前日だったのに、次の日めっちゃ練習したくなるくらいやる気が出ました(笑)。

――下村投手は先輩でも自分からグイグイ行けるタイプなんですか?

 いや、そんなにいけないです。ちょっとタイミングを見計いながら。でも、行くべき時は自分のためになると思って、勇気を出して行こうと思っています。

――おぉ!すごい。答えてくれる先輩たちも優しいですね。チーム全体に話しやすい雰囲気があるんですか?

 話しやすい雰囲気を作ってくださっているのかなと思います。もちろん礼儀はしっかりしないといけませんが、後輩とは話さないという雰囲気ではなくて、質問したら真剣に答えてくれますし、本当にありがたいですね。

シーズン終盤の大事な試合でチームに貢献したい

取材ノートを手に下村投手の話を聞く袴田さん 【撮影:スリーライト】

――プロ野球で対戦してみたいバッターは誰ですか?

 やっぱり村上宗隆選手(ヤクルト)、岡本和真選手(巨人)ですね。特に、村上選手のインコースに自分のカットボールが通用するのか、思いっきり投げ込みたいですね。

――キャンプのオフの日は何をして過ごしていますか?

 自分はインドア派なんですが、さすがに1人で出掛けるのも…ということで、同期の津田(淳哉)と、松原快さんに「海を見に行こう」と誘ったんですけど、「ちょっと疲れているからいいや」と断られて…。ホテル近くの展望台まで散歩して、帰ってゆっくりしました(笑)。

――最後に今年の目標を教えてください。

 一番はケガをせずに戦い抜くこと。そのうえで、シーズン終盤のチームの優勝がかかった大事な時に戦力になれたらと思っています。

――「戦い抜く」というのは一軍で活躍するという意味ですか?

 自分でしっかりとコンディションを整えて、万全の状態で一軍の舞台で戦い続けるということです。自分はドラフト1位とはいえ、一軍には自分よりもさらにレベルの高い人たちがいっぱいいます。そのなかで自分は万全の状態で一軍に挑む方が抑えられる確率も上がります。ずっと良い状態をキープすることが無理だとしても、やはりそこを目指して準備するのが大事だと思います。自分のペースで体を作って、最後は優勝に貢献できるように頑張っていきます。

下村海翔(しもむら・かいと)

2002年3月27日生まれ。兵庫県西宮市出身。右投右打。小学3年生の時に甲武ライオンズで野球を始め、中学時代は宝塚ボーイズでプレー。九州国際大学付属高校に進学し、1年秋からベンチ入り。2年春には背番号「1」をつけ、九州大会で優勝した。高校時代に甲子園の出場はなし。青山学院大学では1年の冬に右肘手術を受け長期離脱。2年時はリハビリで登板はなく、3年春のリーグ戦で復帰。4年春のリーグ戦では33季ぶりのチームの優勝に貢献した。また、4年時に日米大学野球選手権大会の日本代表に選出。2023年ドラフト会議で阪神から単独1位指名を受け、入団した。

袴田彩会(はかまだ・あやえ)

1990年12月10日生まれ。静岡県静岡市出身。青山学院大学文学部史学科卒業後、東北放送に入社。アナウンス部に所属し、情報、バラエティ、スポーツ、震災取材と幅広く担当した。2018年に退社し、現在はフリーアナウンサーとして活動中。東北放送時代にプロ野球を担当していたことから野球への知識が深く、スポーツナビの「袴田彩会の野球を語らナイト」のほか、YouTube「里崎チャンネル」、「プロ野球ニュース」(フジテレビONE)などでMCを担当。2021年に「スポーツナビユーザーが選ぶ好きなスポーツアナウンサー」で女性部門1位に輝いた。

「袴田彩会の野球を語らナイト」配信イベントの開催が決定!

袴田彩会の野球を語らナイト★谷繁vs.里崎シーズン大予想!公開ライブ配信SP 【スポーツナビ】

 YouTube「スポーツナビ野球チャンネル」の人気番組「袴田彩会の野球を語らナイト」が初のリアルイベント(公開ライブ配信)を開催します。
 スペシャルゲストに野球解説者の谷繁元信さん、里崎智也さんをお迎えし、間近に迫る2024年ペナントレースの順位予想&個人タイトル予想を大激論! そのほか、番組恒例のプロ野球クイズ対決やリアルイベントならではの楽しい企画もご用意。プロ野球ファンから絶大な支持を集める御三方の濃厚野球トークを、ぜひナマでご堪能ください。

【日時】2024年3月9日(土)18時30分開場/19時開演
【会場】東京カルチャーカルチャー(東京都渋谷区)
【出演】袴田彩会、谷繁元信、里崎智也
【価格】3,900円(税込/1ドリンク別/全席指定)
※前売券はイープラスにて2月18日(日)午前10時より発売開始

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