日本に比肩する「歴代最強戦力」の韓国代表 アジア杯で両国の夢のマッチアップは実現するか
「日本と決勝で会いたい」とクリンスマン監督
森保監督が率いる日本代表は国際Aマッチ9連勝中。64年ぶりの優勝を目指す韓国代表にとっては、永遠のライバルである隣国が最大の壁だ 【なかしまだいすけ/アフロ】
実際、メンバー発表会見ではクリンスマン監督に対し、日本代表に関する質問がメディアから飛んだ。これに指揮官は「日本は韓国のライバルだ。ドイツ代表時代にオランダやイングランドと対戦したときも、やはり特別だった。日本と決勝で会えることを望む」と特別な思いを伝えていた。
国際Aマッチ9連勝を達成するなど、森保ジャパンの好調ぶりは多くの韓国メディアも認めている。
例えば、昨年9月にドイツを相手に4-1の大勝を収めた際には、スポーツ紙『スポーツ朝鮮』が「“強いプレス”と“速いカウンター”という2つのコンセプトが今後進むべき方向だと確実に道を定めた日本は、これを誰よりもよく知り、完成させることができる森保監督の続投を選んだ。その結果、日本は世界トップクラスに向けて急速にアップグレードしている」と隣国の発展ぶりを高く評価した。
そのうえで、「後方からのビルドアップを中心とした“能動的サッカー”でW杯ベスト16入りを果たした韓国は、クリンスマン監督就任以降にそのカラーを失った。既存のカラーを失った場合は、新たな色を塗らなければならないが、今は“無彩色”に近い」と自国を批判したりもしていた。
戦力は互角というのが大方の見解
韓国代表と同様、“歴代最強”の戦力とも言われる日本代表。カタールの地で両国のガチンコ勝負が見られるか 【つのだよしお/アフロ】
そして、今大会で対戦が実現すれば「夢のマッチアップになる」と伝えたのはスポーツ紙『スポーツソウル』だ(2023年11月26日付)。
同紙は「韓国と日本の最精鋭メンバー同士が直接対決をしたのは、12年前のアジアカップ(2011年大会の準決勝)が事実上の最後と言えるほど前のことだ」とし、「アジア最高権威の国家対抗戦であるアジアカップで、ともに歴代最強戦力の“韓日戦”が繰り広げられるのか、見守らなければならない」と、韓国サッカーファンの期待感を煽っていた。
ともに歴代屈指との呼び声高い顔ぶれでアジアの頂点を目指す日本と韓国。果たして、優勝への道のりで両国が相まみえることはあるのか。カタールでの激闘を楽しみにしたい。
(企画・編集/YOJI-GEN)