「知られざる欧州組」の現在地

A代表の高井からG大阪入りの名和田まで 欧州挑戦が確実視されるU-23世代の国内タレント10選

土屋雅史
アプリ限定

昨年9月、北中米W杯アジア最終予選の中国戦でA代表デビューを飾った高井は、「欧州移籍待ったなし」の状態か。ワールドクラスのCBにもなれる逸材だ 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

 ここで紹介するのは、近未来の欧州組だ。現在国内でプレーする23歳以下のタレントで、今後ヨーロッパへと渡りそうな逸材を、ユース年代に詳しいライターの土屋雅史氏が厳選し、10人をピックアップする。併せて、それぞれタイプ的にマッチしそうなリーグも推奨してもらった。

高井幸大(川崎フロンターレ/DF/20歳)

 2023年のU-20ワールドカップ(W杯)では右サイドバックとして世界と対峙し、昨年のパリ五輪でもセンターバック(CB)のレギュラーを務めて大きな存在感を放つなど、着実にステップアップ。すでにA代表デビュー(24年9月の中国戦)も果たしているだけに、欧州移籍は待ったなしという印象もある国内有数のタレントだ。

 川崎のアカデミーで身に付けた基本技術の高さと、192センチという日本人離れしたサイズを生かした空中戦の強さが、いずれワールドクラスにまで到達するのではないかという期待感を抱かせる。

 実際に話してみると“いい感じ”で何事にも動じない空気感があり、先輩たちからかわいがられるようなキャラクターも備え持っている。板倉滉(ボルシアMG)をはじめとした川崎アカデミー出身者が数多く挑戦しているブンデスリーガで経験を積めば、近い将来にビッグクラブの耳目を集める存在にもなれるのではないか。
  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 次へ

1/2ページ

著者プロフィール

1979年8月18日生まれ、群馬県出身。高崎高3年時にインターハイでベスト8に入り、大会優秀選手に選出される。2003年に株式会社ジェイ・スポーツへ入社。サッカー情報番組『Foot!』やJリーグ中継のディレクター、プロデューサーを務めた。21年にジェイ・スポーツを退社し、フリーに。現在もJリーグや高校サッカーを中心に、精力的に取材活動を続けている。近著に『高校サッカー 新時代を戦う監督たち』(東洋館出版社)がある。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント