【特別コラム】スポナビ野球速報アプリ10周年記念 プロ野球10年史(前編/2013年~2018年)
田中将大が無双し、楽天が悲願のリーグ優勝&日本一に輝いた2013年に「スポナビ野球速報アプリ」が誕生した 【写真は共同】
そこで今回は「スポナビ野球速報アプリ」×「日本プロ野球界」の10年間の歩みを年度別に振り返り、時代の流れを感じたい。まずは前半の2013年から2018年だ。
※リンク先は外部サイトの場合があります
2013年
さらにこの年、ヤクルトのバレンティンが日本プロ野球新記録のシーズン60本塁打を達成。また、大谷翔平が花巻東高校から日本ハムに入団して「二刀流」をスタートさせたのも2013年だった。
このアプリの特徴は、得点経過や打席結果だけでなく、それまでPCサイトでしか提供されていなかった「1球ごとの速報」を見ることができる部分にあった。投手が投げたボールの球種やコースも分かるという画期的なサービスが無料で提供され、第7戦まで行われた楽天対巨人の日本シリーズ(4勝3敗で楽天が日本一)では多くのユーザーが新たな形の「野球観戦」を体験することになった。
【2013年の野球速報アプリ】
・10月上旬にAndroid版、iOS版を順次リリース
2014年
そして、この年で触れたいキーワードが、3つある。
まずは「キューバ」だ。五輪で圧倒的なパワーを見せていたキューバ国籍の選手たちの日本への移籍が解禁となり、巨人にセペダ、DeNAにグリエル、ロッテにはデスパイネが入団。キューバ代表の実力者がNPBを沸かせた。
続いて「カープ女子」。長くBクラス低迷が続いていた広島だったが、2009年のマツダスタジアム開場以降、新規ファンの獲得に成功。特に女性ファンに注目が集まり、「カープ女子」という呼び名が様々なメディアで話題に。年末の「新語・流行語大賞」のトップ10にも選出された。
そして「大谷翔平」だ。高卒1年目は1軍で3勝&3本塁打に終わったが、2年目のこの年に大きな進化を遂げ、ベーブ・ルース以来となる10勝&10本塁打を達成した。その数字に加えて、オールスター史上最速の162キロ計測や日米野球での侍ジャパン初選出など、大谷が二刀流への手応え、そして世界に羽ばたく大スター誕生を予感させた1年になった。
【2014年の野球速報アプリ】
・名称を「スポナビ プロ野球速報」に変更
・通算100万ダウンロードを達成
2015年
この年、セ・リーグは史上稀に見る大混戦となったが、最終的には真中満監督率いるヤクルトが巨人に競り勝ち、前年最下位からの下剋上での14年ぶりのリーグ優勝を果たした。立役者は山田哲人。打率.329、38本塁打、34盗塁でトリプルスリーを達成したのだ。
一方、パ・リーグでは就任1年目の工藤公康監督率いるソフトバンクが独走優勝を果たした。その中で爆発したのが柳田悠岐で、打率.363、34本塁打、32盗塁。山田と2人同時のトリプルスリー達成となり、この年の「新語・流行語大賞」の年間大賞に「トリプルスリー」が選ばれた。ソフトバンクは日本シリーズでもヤクルトを4勝1敗で退けて2年連続の日本一に輝いた。
また、この2015年は他にも多くの記録が生まれ、西武の秋山翔吾が年間216安打を放ち、マートン(元阪神)の持つシーズン最多安打記録を更新。中日の谷繁元信は、野村克也(元南海ほか)の最多試合出場記録を破る3021試合出場を達成した。
【2015年の野球速報アプリ】
・機能・デザインを大幅に刷新
・Android版のウィジェット機能を追加
・通算200万ダウンロードを達成