【特別コラム】スポナビ野球速報アプリ10周年記念 プロ野球10年史(後編/2019年~2023年)
新型コロナは野球界にも多大な影響を及ぼし、すべての試合・大会の中止や延期を余儀なくされた。2020年当時、ガラガラだった甲子園球場は3年後の今年、超満員の阪神ファンで埋め尽くされ、“アレ”が達成されることになる 【写真は共同】
そこで今回は「スポナビ野球速報アプリ」×「日本プロ野球界」の10年間の歩みを年度別に振り返り、時代の流れを感じたい。前編(2013年~2018年)に続いて、今回の後編(2019年~2023年)ではどのような出来事があっただろうか。
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2019年
パ・リーグでは、西武が21年ぶりのリーグ連覇を達成した。前年から球界を席巻していた「山賊打線」が健在で、森友哉が打率.329、23本塁打、105打点でリーグMVPを受賞。浅村栄斗、菊池雄星、炭谷銀仁朗が退団しながらも破壊力抜群の打線と機動力で1998年以来の連覇を果たし、辻発彦監督が再び宙を舞った。
だが、最後に笑ったのはソフトバンクだった。レギュラーシーズン2位からCS、日本シリーズとポストシーズン破竹の10連勝を飾り、3年連続の日本一となった。その他、阪神の近本光司が新人安打記録、ヤクルトの村上宗隆が10代選手の最多本塁打&打点記録をそれぞれ更新。秋のドラフト会議では佐々木朗希が話題となり、新時代到来を予感させた。
【2019年の野球速報アプリ】
・名称を「スポナビ野球速報」に変更
・高校野球(センバツ、夏の甲子園)、U-18ワールドカップ、プレミア12の速報に対応
・高校野球の通知機能を追加
・通算800万ダウンロードを達成
2020年
その後、無観客でシーズンがスタートした中、セ・リーグでは巨人が独走でリーグ連覇を果たした。エース・菅野智之が史上初の開幕13連勝を飾り、打線では4番・岡本和真が二冠を獲得。坂本勇人は31歳10カ月という史上2番目の若さで通算2000安打を達成した。
一方、パ・リーグではソフトバンクが他チームを圧倒した。選手個々でも千賀滉大の投手三冠(最多勝、最優秀防御率、最多奪三振)を筆頭に、石川柊太も二冠(最多勝、最高勝率)、モイネロは最優秀中継ぎ賞、そして打線では柳田悠岐が最多安打、周東佑京が盗塁王のタイトルを獲得した。そしてCSも勝ち上がり、日本シリーズでは巨人に4連勝。4年連続の日本一に輝いた。
コロナ禍でプロ野球は何とか試合を実施したが、高校野球は春のセンバツ大会、夏の選手権大会がともに中止になるなど、日本の野球界全体が多くの試練と対応を求められる年となった。
【2020年の野球速報アプリ】
・プロ野球練習試合、ファーム(一部試合)、フェニックスリーグ、高校野球秋季大会の速報に対応
・iOS版のウィジェット機能を追加
・通算900万ダウンロードを達成
2021年
プロ野球のペナントレースも前年から続く入場制限を設けた中で行われ、セ・リーグでは高津臣吾監督に率いられたヤクルトが、阪神との激しい優勝争いの末に6年ぶりにリーグ制覇。指揮官が「絶対大丈夫」と唱え続けた中、チーム一丸の戦いを披露した。
パ・リーグではオリックスが、ロッテ、楽天との争いを制して25年ぶりのリーグ優勝を飾った。高卒5年目の山本由伸が18勝(5敗)、防御率1.39、勝率.783、206奪三振と圧巻の成績でプロ野球史上12人目の投手四冠に輝き、満場一致で沢村賞を受賞した。
両リーグの優勝チーム同士の対決となった日本シリーズも大いに盛り上がり、結果的にヤクルトが20年ぶりの日本一に輝いたが、6試合中5試合が1点差勝利という接戦続きで「史上最高の日本シリーズ」とも言われた。
また、海の向こうではMLB移籍4年目の大谷翔平が、日本人ではイチロー以来のMVPを受賞。「リアル二刀流/ショータイム」が年末の新語・流行語大賞に選ばれた。
【2021年の野球速報アプリ】
・高校野球地方大会(一部試合)、東京五輪、女子高校野球、明治神宮大会、都市対抗野球の速報に対応
・高校野球の学校別フォロー・通知機能を追加
・プロ野球契約更改の通知機能を追加
・通算1000万ダウンロードを達成