過去10年の傾向から解き明かすプロ野球12球団の「ドラフト戦略」

プロ野球ドラフト「豊作年ランキング」 多くのスターが生まれた史上最高のドラフトは?

平尾類
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これまでに58回開催されたプロ野球ドラフト会議。その長い歴史のなかで人材が豊富だった年はいくつもあるが、なかでも一番豊作だったと言えるのは? 【写真は共同】

 1965年から始まったドラフトは様々なドラマを生んできた。江川卓を巡る騒動で巨人が参加をボイコットした78年、桑田真澄、清原和博の「KKコンビ」が指名された85年……。そんなドラフトの歴史において、のちに球界を代表する選手となる金の卵が多くいたのは何年のドラフトか。特に豊作だった年をランキングの形で整理した。それぞれどんな選手が指名されたのか、10位から見ていきたい。

10位:2019年ドラフト

年齢的にまだこれからという選手が多いが、佐々木という飛び切りの逸材がいた19年を外すのは難しい。森下、宮城、岡林、紅林(オリックス2位)、長岡(ヤクルト5位)らも若くして結果を残している 【写真は共同】

 2020年ドラフトは牧秀悟(DeNA2位)、髙橋宏斗(中日1位)、栗林良吏(広島1位)、佐藤輝明(阪神1位)、伊藤将司(同2位)、村上頌樹(同5位)、中野拓夢(同6位)、山﨑伊織(巨人2位)、秋広優人(同5位)、山下舜平大(オリックス1位)、宇田川優希(同育成3位)らタレントの宝庫。もっと月日を経た後ならベスト10に入る可能性は十分だろう。だが現時点では各選手のキャリアが浅いため、今回は圏外とした。

 この20年との比較で迷った末に10位に選んだのが、その前年の19年ドラフトだ。高校生が豊作の年で、なかでも圧倒的な存在が佐々木朗希(ロッテ1位)だ。高卒3年目の昨年に20歳5カ月という史上最年少で完全試合を達成。最速165キロの直球にフォーク、スライダーを交えた投球は異次元の領域で、「球界史上最高の逸材」の呼び声が高い。今後いくつの大記録を作り出すか。
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著者プロフィール

1980年4月10日、神奈川県横浜市生まれ。スポーツ新聞に勤務していた当時はDeNA、巨人、ヤクルト、西武の担当記者を歴任。現在はライター、アスリートのマネジメント業などの活動をしている。

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