【緊急アンケート】イチロー、松井秀喜、工藤公康……ファンが望む侍ジャパン次期監督は!?

前田恵

今年3月に行われた第5回WBCを制し、5月に勇退した栗山英樹監督。侍ジャパンの次期監督に注目が集まる 【写真は共同】

監督・イチローの力量に期待

 日本中を歓喜の渦に巻き込んだ侍ジャパン3度目のWBC制覇から、はや3カ月。栗山英樹監督が5月に退任して以降、メディアには次期監督候補に関する記事の見出しが躍る。侍ジャパン強化委員会は8月中をめどに次期監督候補の選定作業に着手すると見られるが、スポーツナビではファンが望む次期監督について、6月中旬に緊急アンケート調査を行った。その結果を発表しよう。(以下、カギカッコはファンのコメント。敬称略)

 ダントツでファンの支持を集めたのは、イチローだ。

 「選手としての経験が極めて豊富で、国際的な試合でも通用する見識を持っている」と、ファンは現役時代の実績を高く評価する。一方、「監督としての力量を知りたい」「面白い監督になりそう」と、これまで見たことがない、イチローの指導者としての一面に期待する声も多かった。

 栗山前監督の功績のひとつに挙げられたのが、ダルビッシュ有(パドレス)、大谷翔平(エンゼルス)らMLB組を侍ジャパンに招へいしたこと。その点でも、イチローは「現役のスーパースターたちが、この人が監督ならと結集してくれそう」。ファンから「野球を心から愛し、楽しんでいる」といった声が挙がるイチローが、侍ジャパンの監督に就任する日は来るのだろうか。

都立新宿高校の野球部員に打撃を披露するイチロー。2019年の現役引退後に学生野球資格を回復させ、20年以降は智弁和歌山、国学院久我山など、さまざまな高校を訪問して指導を行っている 【写真は共同】

 2位は工藤公康。一昨年までソフトバンクを率い、7年間で3度のリーグ優勝、5度の日本一を成し遂げた手腕をファンは評価した。

 選りすぐりのスター軍団である侍ジャパンに集う選手を動かすには、相応の力量と胆力が必要だ。そこは巨大戦力を誇るソフトバンクで、「強いチームの戦い方を知っている」ところが工藤の強み。また、球界の発展のために筑波大学大学院でスポーツ医学に関する研究を行う献身性や、「選手を信頼できる、我慢できる」人柄でも票を得た。

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 3位は古田敦也。侍ジャパンの監督就任が実現すれば、史上初の捕手出身者となる。

 「野村監督仕込みの卓越した野球理論」で、「データに基づく采配ができると思うから」「冷静な判断力がありそうだから」と、現役時代から“頭脳派”と呼ばれてきた古田らしいコメントが集まった。ソウル五輪でバッテリーを組んだ野茂英雄をコーチとして招へいすることに期待してか、「社会人時代からオリンピック経験があり、野茂英雄を呼べる人」という声も挙がった。

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著者プロフィール

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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