【緊急アンケート】イチロー、松井秀喜、工藤公康……ファンが望む侍ジャパン次期監督は!?

前田恵

落合の“オレ流”大谷起用法に興味津々

2004年から11年まで中日の監督を務めた落合博満。在任中、全ての年でチームをAクラスに導き、リーグ優勝4回、日本一1回という成績を残した 【写真は共同】

 4位は現役監督で最も多くの票を集めた、日本ハム監督の新庄剛志

 かつて日本代表監督を務めた長嶋茂雄は、“野球の伝道師たれ”と選手たちに語った。そして、栗山前監督も同じ言葉を選手に伝えた。「野球を盛り上げてくれるし、野球が分からない人にも興味を持たせてくれる」新庄は、その役目にもってこい。「セオリーに囚われず、面白そう」といった意外性もファンは評価した。

 5位は松井秀喜。長らく巨人監督待望論が語られながら、本人が固辞していると報じられているためだろうか。「NPBでは無理そうなので、侍ジャパンで監督をしてもらいたい」といったコメントが寄せられた。「性格の良さ、穏やかさ、賢さ、何よりも実績が素晴らしい。年齢的にもそろそろ良いのではないかと思います」。ファンは松井の人柄と実績を絶賛する。

 6位は落合博満。「単純に見たい。大谷をどう起用するのだろうか」という意見がある一方、「名選手であり名監督なので。でも、引き受けないと思いますが」といった冷めた回答も見られた。ちなみに、落合自身はYouTube『オレ流チャンネル』で、もう一度監督をやりたい気持ちはあるかという問いに対して、オファーがあれば会って話は聞くと答えている。

侍ジャパンでも“アレ”を目指す!?

 以降、NPBの現役監督が並ぶ。7位はロッテ監督の吉井理人。現役監督で唯一、第5回WBCでコーチを務めた吉井には「監督としても、代表のコーチとしても結果を出しているので」「メジャーを経験し、適材適所に選手を配置できそう」といった声が寄せられた。

 8位は阪神監督の岡田彰布。「セ・パ両リーグの監督経験があることや、野球解説者としてもキャリアを積み、現在の阪神の快進撃を支える選手のマネジメントの巧みさは、国際大会でも通じると思うから」と、岡田の実績を評価する意見が多かった。一方、「そろそろ関西の人も監督をしてほしい」というユニークな回答も。侍ジャパンのスローガンも“アレ”になるのだろうか。

 9位はオリックス監督の中嶋聡。「実績にとらわれずに、調子のよい選手を起用するから」「優勝への導き方が分かりやすく、またドラマチックだったから」と、ファンは采配を評する。

 10位は巨人監督の原辰徳。第2回WBCで代表監督を務め、日本を大会2連覇に導いた。ファンは「野球の経験が豊富で、指導力がある」原の実績を買う。

 11位以下では、16位の野茂英雄に投じたファンのコメントに注目したい。「この人がいなければ日本人が世界と戦えていない」。自らの意志で海を渡った日本人メジャーリーガーのパイオニアに、侍の未来を託すか。

(企画構成:スリーライト)

「あなたが望む侍ジャパン次期監督は?」アンケート結果

1位  イチロー  23.5%
2位  工藤公康  12.7%
3位  古田敦也  9.2%
4位  新庄剛志  5.6%
5位  松井秀喜  4.7%
6位  落合博満  4.2%
7位  吉井理人  3.9%
8位  岡田彰布  3.4%
9位  中嶋 聡  3.0%
10位 原 辰徳  2.9%
11位  石井一久  2.5%
12位 高津臣吾  2.2%
13位 松井稼頭央 2.0%
14位 稲葉篤紀  1.9%
15位 ラミレス   1.8%
16位タイ 秋山幸二、野茂英雄 1.2%
17位タイ 高橋由伸、桑田真澄 1.1%
20位 新井貴浩  0.9%

2/2ページ

著者プロフィール

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント