海外でのプレー経験で感じた己の甘さ。思い出の地でプレーするために目指す代表入り

東京サントリーサンゴリアス 小林賢太選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

現在4勝2分4敗。なかなか『貯金』が作れず、順位も7位が続く東京サントリーサンゴリアス。たけびしスタジアム京都で戦う今節、相手は昨年1月の前回対戦ではわずか2点差、しかも80分経過のホーンが鳴ってからの逆転トライという辛勝だった三菱重工相模原ダイナボアーズだけに、油断はできない。

各ポジションで負傷者が続出し、なかなかフルメンバーが組めない中、ここまで全試合に出場し、前節ではトライも決めるなど奮闘を続けるのは小林賢太だ。この安定したプレーの原動力となっているのは、シーズンオフのたびに経験してきた海外での刺激だという。

まずは2023年夏、世界の一流選手たちで構成される選抜チーム『バーバリアンズ』に招集され、ヨーロッパのクラブと対戦。人生観が変わるほどの刺激的な夏を過ごした。

そして2024年夏には約1カ月間、ラグビー大国オーストラリアでの武者修行を敢行。『バーバリアンズ』でのチームメートたちと再会を果たすとともに、現地クラブへの練習参加をとおしてあらためて大きな刺激を受けたことができたという。

「自分のラグビー経験値を上げるため、オーストラリアのクラブで練習を重ねたことで、日本での現状に満足していた自分の甘さに気づきました。自分の知らない環境で、自分という存在を周りに認めてもらうために、どう自分を表現すればいいのか。どう自分の強みを出していけばいいのか、という点においては確実に成長できた自信があります」

オーストラリアでの日々で再確認できた「自分の強み」とは?

「運動量です。そして、運動量をもとにボールキャリーで結果を出すため、いかに適切なポジションで自分をセットするか。それがしっかりできれば、自分の思い描いているようなプレーができるのかなと思っています」

その成長曲線の先に目指すのは、思い出の地オーストラリアで開催される次のラグビーワールドカップでの日本代表入りだ。

「去年の代表期間はバックアップメンバー止まり。次こそ代表入りを果たすためにも、今季のリーグワンでさらに結果を出す必要があります。しっかり自分のパフォーマンスを発揮してアピールしたいです」

(オグマナオト)
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