【5・12多摩川クラシコ対談】東慶悟×家長昭博「勝つチームの特徴ってなんですか」「“当たり前の基準”が高かった」

青山知雄
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アンカーとしてFC東京のバランスを取る東。「フロンターレのように誰が出ても勝てるようにしたい」と望む 【(C)J.LEAGUE】

 FC東京と川崎フロンターレによる「第41回多摩川クラシコ」が5月12日に国立競技場で開催される。「明治安田生命Jリーグフライデーナイト」であり、「30周年記念スペシャルマッチ」でもある注目の一戦を控え、FC東京の東慶悟と川崎フロンターレの家長昭博の対談が実現。2009年に大分トリニータでチームメイトだった“師弟関係”だからこその濃密トーク。後編は両チームの印象や5月12日の対戦の展望について。リーグ戦では現在、川崎FがFC東京に7連勝中。果たして、第41回多摩川クラシコの結末は――?

アルベル監督になってスタイルが変わった

――FC東京と川崎フロンターレの多摩川クラシコが、5月12日にJリーグ30周年スペシャルマッチとして国立競技場で開催されます。過去のリーグ戦対戦成績は、FC東京の10勝9分け21敗。最近は川崎Fが7連勝していますが、まず最近の対戦相手としての印象はいかがですか?

家長 FC東京はアルベル監督に代わって攻撃的になったし、昨年対戦したときも「ちょっとサッカーが変わったな」って印象はありましたね。ちょっと前まではしっかり守ってカウンターを狙ってくることが多くて、2020年のルヴァンカップ(準決勝)はその形で苦しめられて負けましたから。

 でも、今は東がアンカーをしているように、ボールを繋いで崩そうとするチームになったと思いますね。試合をしていて、結構オープンな展開になるイメージがあるし、どっちが勝つか分からんような五分五分の試合になりそうな気がします。

 確かにスタイルは結構変わりましたね。以前と比べてボールを大切にしようとするようになってきました。ただ、結果的に前線でボールを引っかけてショートカウンターでチャンスになることが多いので、まだまだ崩すところまでできていなくて。昨シーズン、フロンターレと対戦したときも感じましたけど、繋いで崩す形も自分たちの強みにしたいんです。

 去年の最終節、フロンターレが10人になったのに勝てなかったですし。もちろん簡単に勝てる相手じゃないし、やっぱり難しい相手だなと改めて思ったんで。今年こそはなんとか勝ちたい。自分たちが目指しているものをフロンターレ相手にぶつけていきたいと思っています。

勝つのが当たり前だと思われているのは難しい

――今シーズン、チームとしての積み上げはいかがですか?

 開幕からケガ人が多かったりして正直難しかった部分はありますね。あまりいいスタートではなかったんですけど、選手としてはやりながら修正していきたいなと。フロンターレもケガ人が多くて大変そうでしたね。

家長 やっぱり勝ててないし、順位も低いし。苦しいよね。
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著者プロフィール

2001年からJリーグやJクラブの各種オフィシャル案件で編集やライターを歴任。月刊誌『Jリーグサッカーキング』で編集長も務めた。関係各所に太いパイプを持ち、2017年から2023年までDAZNで各種コンテンツ制作に従事。現在はフリーランスとしてJリーグ、日本代表を継続取材している。

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