欧州2年目の斉藤光毅に何が起こっているのか 直近4試合で3ゴールを決められた理由
フェイエノールト戦は不発に終わるも、直近4試合で3ゴールの活躍で好調を維持している 【Photo by ANP via Getty Images】
得点のバリエーションも豊富で、多彩なパターンからネットを揺らしてきた。24節のエクセルシオール戦はタイミングよく相手の背後でボールを受け、GKとの1対1を制した。25節のフィテッセ戦はクロスボールにファーで合わせ、右足のボレーでゴールを奪取。そして、圧巻だったのが、26節のエメン戦だ。左サイドでボールを受けると、一気に加速して相手DF2人を置き去りにしてペナルティエリア内に侵入。最後は右足を振り抜き、個の力で得点に結び付けた。
斉藤は欧州2年目にして飛躍のきっかけをつかみつつある。パリ五輪世代のエース候補と目されるアタッカーは、オランダの地でいかに覚醒を果たしているのだろうか?
序盤はサイドハーフへの適応とコンディション調整に苦戦
スパルタに移籍した今季も左サイドへの適応が求められていたが、開幕前からつまずいてしまう。まず、コンディションが整わないまま臨んだ昨年6月のAFC U23アジアカップで、良い部分を出せなかった。笑顔がトレードマークの斉藤が、曇りがちな表情で何度も首を捻るシーンも見られた。その時期にはオランダへの移籍が決まったのだが、開幕直後は出場機会を思うように得られずに苦しんでいた。