スポーツナビが1月24日から27日にかけて行ったチームごとに用意した「○×予想」。球団ごとに用意したファンが気になるトピックに、「△」なしの「〇」か「×」で答えなければならない。さて、「ユーザー解説者」たちは今季の注目選手たちの活躍をどのように予想しているのか、実に興味深い結果が出た。その「理由」も面白い。今回はパ・リーグ編を紹介する。

ファンの予想「○：67.81%」「×：32.19%」

　実に「〇」が3分の2を超えた。多くのファンが山本由伸の「無双」状態、圧倒的実力を実感しているということだ。ファンのコメントは以下の通り。

「〇」＝「WBCに影響されなければ十分にあり得るし、沢村賞もある」（50代男性・ 阪神ファン）
「〇」＝「千賀もいなくなり、佐々木朗希が中6日以上ならば十分あり得る」（10代男性・巨人ファン）
「×」＝「加藤貴之が最優秀防御率を取る」（10代男性・日本ハムファン）
「×」＝「昨年の日本シリーズの怪我が尾を引くのではないかな」（60歳以上・男性 中日ファン）

「最多勝」「防御率」「勝率」「奪三振」の4冠は、プロ野球89年間の歴史において過去12人存在する。比較的最近では99年上原浩治（巨人）や06年斉藤和巳（ソフトバンク）だ。「ひとりで2度」も「2年連続」もいない。すなわち、山本は「歴代最高投手」と言える。

　昨年日本シリーズで左脇腹を痛めた後遺症や開幕前WBCの影響もあるだろうが、ライバルの千賀滉大（ソフトバンク）がメジャーのメッツに移籍した。立ちはだかるのは佐々木朗希（ロッテ）やコントロール抜群の加藤貴之（日本ハム）か。山本を援護してきた吉田正尚がレッドソックス入りしたことも最多勝や勝率のタイトル獲得に影響を与えそうだ。

ファンの予想「○：20.08%」「×：79.92%%」

　今回パ・リーグ6つの質問の中で、最低の数字が出た。日本ハムからソフトバンクにFA移籍したため、日本ファンが超敏感に反応していたのが、実に興味深かった。

「〇」＝「吉田正尚がいなくなり、可能性はなくはないが、首位打者争いに絡む程度と読む」（40代男性・巨人ファン）
「〇」＝「1年目は頑張る」（60歳以上男性・中日ファン）
「×」＝「松本剛選手が2年連続で首位打者を獲得するから」（20代 女性・日本ハムファン）
「×」＝「昨年首位打者じゃないし、ソフトバンクでスタメンとして出続けるとは思えない」（10代男性・日本ハムファン）

「〇」の最大の理由は、「ライバル・吉田正尚（オリックス）のメジャー移籍」。「〇」であっても、理由欄が空白の回答も目立った。一方、「×」の理由として「松本剛が獲るから」が大多数。もちろん日本ハムファンだ。

　近藤は過去4度の打率3割で、3位が3度、6位が1度。FA移籍1年目のプレッシャーもあるが、柳田悠岐、牧原大成、栗原陵矢らチーム内の外野手のライバルも多い。

ファンの予想「○：30.51%」「×：69.49%」

　源田に対して、全体的に好意的な意見、願望が目立った。ユーザーが、「遊撃手の難しさ」「源田の守備のうまさ」を十分理解していることも、意見から感じ取れた。

「〇」＝「NPBナンバーワンの遊撃手ですから、達成してほしいです」（50代男性・ヤクルトファン）
「〇」＝「期待も込めて」（20代男性・ロッテファン）
「×」＝「ショートでゼロは厳しい」（50代男性・阪神ファン）
「×」＝「守備範囲が広いのでその分エラーも増えてくるから失策ゼロは難しいと思う」（10代男性・中日ファン）

　源田は5年連続ゴールデングラブ賞。当代きっての名手であることは誰もが認めるところ。だが、遊撃は難しい。簡単に言えば、強烈な打球を体で止め、前に落としてもアウトにはできない。過去、二塁手では菊池涼介（広島）が20年に試合103、守備機会503、「失策ゼロ」を達成している。さて、今年の源田はどうなるか注目だ。