ファンが2023年パ・リーグのトピックを予想 山本由伸の3年連続投手4冠は「〇か×か?」
日米通算200勝まであと10勝。防御率は安定しているだけに、ファンの期待も十分高い 【写真は共同】
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アンケート結果は「〇」「×」約半々の微妙な数字が出た。理由が的確で、田中への関心の高さがうかがわれた。
「〇」:「年棒がとても下がったことを発端に、復活が予想されるから」(10代男性・中日ファン)
「〇」:「200勝決めてほしい!!!」(10代男性・中日ファン)
「×」:「援護に恵まれないから」(10代男性・広島ファン)
「×」:「全盛期を過ぎています」(40代女性・阪神ファン)
日本復帰の21年、セ・パ交流戦で当時ルーキーの佐藤輝明(阪神)に内角低めヒザ元スライダーを本塁打された。新人・佐藤の勢いか? 田中がかつての「24勝0敗」の神通力が消え失せたのか? 周囲は判断に迷うところだった。21年防御率3.01はリーグ5位ながら4勝9敗、22年防御率3.31はリーグ8位で9勝12敗(最多敗戦)。確かに味方の援護点が少なかった。
今季35歳。年俸は9億円から4億7500万円に大幅減(推定)。日米通算190勝102敗。通算200勝に期待がかかるところだ。
ロッテ:佐々木朗希が2年連続完全試合を達成する
7割以上が「×」という現実的な理由が多数。理由は、下記の「〇=相手が(打線の弱い)日本ハムか中日なら」、「×=松川が2年目のジンクス」が面白かった(?)
「〇」:「更に成長すると予想されるから」(10代男性・オリックスファン)
「〇」:「相手チームが日ハムか中日なら可能性はある」(10代男性・阪神ファン)
「×」:「昨年、2試合連続を狙うべきだった」(50代男性・広島ファン)
「×」:「松川が2年目のジンクスに陥り、リードが不安定になる」(10代男性・阪神ファン)
昨年「2試合連続完全試合」を達成しそうになったとき、球数制限とスタミナさえクリアできれば、「達成再び」を思わせた。今回の回答は「×」であっても、「完全試合ではなく、(四球OKの)ノーヒットノーランなら」という意見も多かった。
94年槙原寛己(巨人)完全試合から21年まで、セ・リーグは16人、パ・リーグは7人がノーヒットノーランを達成していた(22年は佐々木を含め5人達成)。完全試合には「運」と「コントロール」も必要なのだ。また、打者が調子を上げる夏前なら可能性もある。
日本ハム:清宮幸太郎が30本塁打以上を打つ
「〇」の理由は、札幌ドーム(両翼100m、中堅122m)から エスコンフィールド北海道(左翼97 m、右翼99 m、中堅121 m)への移転が最も多数を占めた。
「〇」:「新球場で前より狭くなるし、十分有り得そう」(20代女性・日本ハムファン)
「〇」:「村上に追いつくために期待を込めて」(60歳以上男性・巨人ファン)
「×」:「プルヒッターで広角に打ちづらいから」(年代性別?・巨人ファン)
「×」:「20本は打てるとは思うが30本はないだろう」(60歳以上男性・ヤクルトファン)
新庄剛志監督の「ダイエット指令」が功を奏したのか(9キロ減)、柳田悠岐(ソフトバンク)との自主トレが実を結んだのか。プロ入り以来3年連続7本塁打だったのが、22年は18本に急増し、「覚醒」を予感させた。
フェンスの高さも札幌ドーム約5・8m→エスコンフィールド北海道約2・8mと低くなる。球場移転のチャンスを機にさらなる飛躍、同年代の村上宗隆(ヤクルト)に少しでも近づきたいところだ。
(企画構成:スリーライト)