センバツ出場に近い学校はどこ? 各地の有力校と、選出のポイントをまとめてチェック

松倉雄太

【東海】東邦、4年ぶりの頂点なるか

東邦はエースの宮國(写真)、4番の石川ら、力のある選手を擁する 【写真は共同】

 記念大会のため選出は例年より1校多い3校。このため、優勝した東邦と準優勝の常葉大菊川は有力と言える。

 東邦のエース宮國凌空(2年)は最速149キロを誇る本格派右腕で今秋ドラフト候補。また4番で主将の石川瑛貴(2年)は中日で活躍する石川昂弥の弟で、兄が受け取った優勝旗を弟も受け取れるかに注目が集まる。

 常葉大菊川は出場が決まれば、07年センバツ優勝時の捕手だった石岡諒哉氏が監督として甲子園に帰ってくる。

 3校目は準決勝で敗れた大垣日大と加藤学園の争い。加藤学園は同じ静岡の常葉大菊川に準決勝で完封負けしたことがどのような評価となるか。

【北信越】北陸と敦賀気比の選出が濃厚

 例年通り2枠。準決勝に福井勢が3校残ったが、優勝した北陸と準優勝の敦賀気比の選出が有力だ。

 北陸は県3位から北信越の頂点に駆け上がった。準決勝、決勝と1点差の接戦をものにした。エースで4番の友廣陸(2年)が大黒柱。

 敦賀気比のエース・辻晶太(2年)は準決勝で完封、決勝で6回2/3を1失点と試合を重ねるごとに安定感が増した。

※リンク先は外部サイトの場合があります

【近畿】5校目以降は大混戦の争いか

大黒柱の前田(写真)を擁し、神宮大会を制した大阪桐蔭は選出がほぼ確実。5校目以降は、順番も含めて選考委員の判断が注目される 【写真は共同】

 今秋ドラフト候補の左腕・前田悠伍(2年)が主将となった大阪桐蔭が神宮大会を連覇し、今年も7枠。

 準優勝でドラフト候補捕手・堀柊那主将(2年)を擁する報徳学園、ベスト4の龍谷大平安と智弁和歌山の4校は有力と見ていいだろう。

 残り3枠はベスト8の彦根総合、履正社、高田商、社に1回戦に惜敗した神戸国際大付の5校で争うと見る。左腕・野下陽祐を中心に投手陣が充実し、大阪桐蔭と戦った彦根総合は、選出されれば一般枠としては唯一の春夏通じて初出場。北大津で春夏合わせて6度出場の宮崎裕也監督がチームを率いる。

 準優勝の報徳学園に惜敗した履正社は、選出されれば多田晃監督になって初の甲子園。エース左腕・増田壮(2年)は近畿で2試合連続本塁打を放ち、打撃でも注目だ。

 近畿で公立校が1校以上選ばれてきた歴史があり、社と高田商のどちらかは選出との見方が強い。ただ大阪桐蔭がつかんできた神宮枠だけに、同校に敗れた神戸国際大附が浮上してもおかしくない。選考委員がどこを評価して、どのような順番で選出するか目が離せない。

2/3ページ

著者プロフィール

 1980年12月5日生まれ。小学校時代はリトルリーグでプレーしていたが、中学時代からは野球観戦に没頭。極端な言い方をすれば、野球を観戦するためならば、どこへでも行ってしまう。2004年からスポーツライターとなり、野球雑誌『ホームラン』などに寄稿している。また、2005年からはABCテレビ『速報甲子園への道』のリサーチャーとしても活動中。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント