【週刊グランドスラム278】30名の社会人選手が出場するアジア・ウインター・ベースボールは11月23日に開幕
日本代表への登竜門となっているアジア・ウインター・ベースボールは11月23日に幕を開ける。 【写真=横尾弘一】
このウインター・リーグに、JABA選抜として社会人が参加するようになったのは2017年だ。日本代表の強化策を検討していた日本野球連盟の競技力向上委員会(現・アスリート委員会)が、前年にリーグを視察して参加を表明した。日本選手権終了後から1月までのオフシーズンは社業を中心にする企業も多く、選手のコンディショニングについても様々な意見があったが、参加した選手たちはプロにも負けないパフォーマンスを見せ、翌年に力を伸ばしていくケースが顕著に見られた。
そこで参加は継続され、2019年には決勝トーナメントを勝ち抜いて優勝を果たす。その後、新型コロナウイルスの感染拡大で3年間は実施されなかったが、2023年に再開されるとJABA選抜はリーグ戦で勝率1位をマークする。社会人選手にとっては日本代表への登竜門であり、日本代表を率いる川口朋保監督は「一緒に戦ってみたい選手を招集している」と語り、10月の日本代表候補強化合宿には招集されなかったものの、2026年に名古屋市で開催される予定の第20回アジア競技大会で日本代表に選出される可能性のある以下の30名でチームを編成した。
【アジア・ウインター・ベースボール2024出場選手】
◆投手
村上大芽(北海道ガス)、有本雄大(ヤマハ)、後藤凌寿(トヨタ自動車)、笠井建吾(三菱自動車岡崎)、松田賢大(バイタルネット)、遠藤慎也(日本新薬)、大宮隆寛(大阪ガス)、谷脇弘起(日本生命)、田中大成(四国銀行)
◆捕手
揚村彰斗(日本製鉄鹿島)、有馬 諒(ENEOS)、池間大智(東海理化)、小山翔暉(パナソニック)
◆内野手
浦林祐佑(JR東日本東北)、今里 凌(日本製鉄鹿島)、髙橋隆慶(JR東日本)、松浦佑星(ENEOS)、山田拓也(東芝)、山﨑大輝(JR東海)、武藤健司(東海理化)、熊田任洋(トヨタ自動車)、髙田幸汰(日本生命)、浦 和博(パナソニック)、田浦由亮(ミキハウス)、土井克也(JFE西日本)
◆外野手
松井 惇(日本製鉄室蘭シャークス)、三上竜誠(七十七銀行)、吉川海斗(日立製作所)、戸田航史(JR西日本)、山本卓弥(Honda熊本)
日本代表への登竜門でどんなプレーを見せてくれるか
山田拓也をはじめ、第5回U-23ワールドカップを経験した選手たちがチームを牽引する。 【写真=宮野敦子】
なお、チームを指揮するのは川口監督。加藤 徹ベンチコーチ、玉野武知野手コーチ、山田幸二郎投手コーチも帯同するが、山田コーチは12月3日に合流で、それまでは杉浦正則アドバイザーが投手陣をサポートする。
【JABA選抜の試合日程】※開始は現地時間
11月24日 NPB RED 12:05洲際棒球場
11月25日 TAIWAN SEAS 12:05斗六棒球場
11月26日 TAIWAN MOUNTAINS 18:05斗六棒球場
11月27日 NPB WHITE 18:05斗六棒球場
11月28日 TAIWAN SEAS 12:05洲際棒球場
11月30日 NPB RED 12:05斗六棒球場
12月 1日 TAIWAN MOUNTAINS 12:05斗六棒球場
12月 2日 NPB WHITE 18:05斗六棒球場
12月 4日 TAIWAN SEAS 12:05斗六棒球場
12月 5日 NPB WHITE 18:05洲際棒球場
12月 6日 NPB RED 18:05洲際棒球場
12月 7日 TAIWAN MOUNTAINS 18:05洲際棒球場
12月 9日 NPB RED 12:05斗六棒球場
12月10日 TAIWAN SEAS 18:05斗六棒球場
12月11日 NPB WHITE 12:05斗六棒球場
12月12日 TAIWAN MOUNTAINS 18:05洲際棒球場
12月14日 準決勝
12月15日 3位決定戦・決勝
【取材・文=横尾弘一】
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